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物流ニュース
成田で大型競売開催 トラックが高値落札
2010年3月25日
世界最大の産業機械オークション会社リッチーブラザーズ・オークショニアーズが千葉県成田市に常設オークション会場を開設し、1月末に初競りが行われた。
世界31か国から550人が参加し、約300台のショベルカーやユンボなどの建機は完売した。
同社は世界25か国に110か所以上の拠点を持ち、成田会場も含めた41か所のオークション会場を所有。2009年の総売上高は35億米ドル、入札登録者数は33万6000人、取引品数は年28万3000品目に及ぶ。
成田会場は総面積6万6773平方m、大型スクリーン2つと570席の座席を備えている。ネット入札も可能で、海外のバイヤーもリアルタイムでオークションに参加する。
同社のマイク・スコット氏(写真)は、「出品カタログを9か国語で作成し、約8万9000部も世界各地のバイヤーに送付している」と語る。
オークションは、アンリザーブド・オークションと呼ばれ、誰でも参加できる無条件方式。このため、「しがらみなく、最高落札者に販売されることが保証されている。その代わり、最低価格の保証もない」という。
また、「すべて自己責任」のため、「入札前に自分の目で出品車両の状態を確認する必要がある。事前に整備担当者を連れて来場し、チェックする方が大半」。落札されると、出品者が15%の手数料を同社に支払う。
入札には登録が必要で、100万円を保証金として同社に預けると資格が得られる。「もちろん、何も購入されなかった場合は全額返金する」。
今回は、わずかだがトラックの出品もあり、「落札価格が20万円と予想されていた20年前のトラックが、インドネシアとフィリピンのバイヤーが最後まで競り合い、最終的に190万円で落札された」という驚きの結果。
スコット氏は、「公開オークションなので、すべてがフェア。高くトラックを売りたい時に活用してほしい」と語る。
この広大なオークション会場を開発したのは、物流施設の開発で知られるエム・ケー(東京都日野市)。地権者への合意形成や開発許認可の取得、建設工事の請負など、あらゆる業務を受託。竣工までに2年半を要したという。
開発企画部の渡辺雄一郞部長(写真)は、「日本と欧米の商慣習の違いや、想像を超える難関も多々あったが、いまは強い達成感を感じている」とし、「初競りで盛り上がっている会場を見たときは、目頭が熱くなった」と語る。
◎関連リンク→ リッチーブラザーズ・オークショニアーズ
◎関連リンク→ エム・ケー株式会社この記事へのコメント
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