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物流ニュース
福岡運輸 FCトラック輸送実証を実施、県内の全水素ステーション活用
2021年8月30日
定温物流を手掛ける福岡運輸(富永泰輔社長、福岡市博多区)は11月から、県ならびに福岡県トラック協会と連携し、県内の全水素ステーションを活用したFCトラックの輸送実証を実施する。
実証では、トヨタ自動車の市販化前の水素を燃料とするFCトラック1台を活用、福岡運輸の実際の業務であるチルド輸送に用い、利便性の高い輸送ルートや製品の品質管理の実用性、運転の快適性などを検証するとともに、CO2削減量や燃費データを取得する。
実証で得たデータは、トヨタと共有することで、FCトラックの市販化を後押しする。また、FCトラックの導入メリットやCO2削減量などのデータを運送事業者に周知することで、市販化後の普及促進につなげるとしている。
実証期間は、今年11月16日から同12月19日までの予定で、県内におけるチルド輸送を行う。
これに先立ち、7月28日に県庁で出発式が開催され、服部誠太郎県知事や眞鍋博俊福岡ト協会長ら来賓も出席した。
同社では、輸送実証開始について、「FCトラックの物流業界への普及の促進と、CO2排出量削減の実現を目指すとともに、県が推進するFCモビリティの普及と水素ステーションの整備・活用につなげ、脱炭素社会の実現を目指す」としている。
また、福岡市が実施する中小企業等デジタルトランスフォーメーション(DX)促進モデル事業において、採択企業に決定したことを公表した。
同事業は、福岡市内の中小企業等がDX推進企業の技術・サービスを活用して取り組むDX化に対し、市が必要経費の一部を補助するというもの。
同社は、企業の垣根を超えた物流情報をシェアできる「物流情報プラットフォーム」を構築、物流全体での効率化・最適化により、「止まらない物流」の維持提供を目指すという取り組みで応募し、今回モデル事業に採択された。
補助上限は700万円までで、補助率は3分の2。
同社では「ITコンサルティング会社と共同で開発を進め、物流企業のDX化モデルケースとして、広く情報発信を行っていきたい」とした。
◎関連リンク→ 福岡運輸株式会社
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