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物流ニュース
aidea 電動3輪バイクを物流事業者に提案 日本郵便、DHLジャパンも導入
2021年9月15日
電動3輪バイク「AAカーゴ」シリーズを手掛けるaidea(東京都港区)。50cc以下の原付一種の「同α」、125cc以下の原付二種の「同β」を、それぞれバッテリー容量が異なる2種類ずつ、計4車種で展開。左右独立懸架リアサスペンションで13インチ大径ホイールを採用し、大型スクリーンとルーフを備え、安定した走行に寄与している。積載量は「同α」は30kg、「同β」は60kg。
成田裕一郎マーケティングディレクターは、「タイヤサイズが大きく、段差を乗り越えやすい。振動が少ないため、快適に走行が可能」と説明。「デザインはイタリアのデザイナーによるもので、伝統とモダンが融合している」とし、「設計・製造は国内工場で手がけており、メンテナンスや修理なども速やかに対応できる」という。
充電方法は100V、200V、4輪車用のコンセントに対応。「バッテリーは重量があるため、『持ち運ぶのもひと苦労』との声を反映し、あえて脱着式にしていない」と明かす。「コンセントは家庭用でも問題ないが、専用の設備を推奨している。電気工事業者に依頼すれば簡単に取り付けられる」。
また、「駐輪中に充電できるため、燃料をわざわざ入れに行く手間と時間が削減できる。メンテナンスも、ガソリン車より圧倒的に低コストで済み、維持費用を抑えられる」と胸を張る同氏。「走行コストは1km1円で、ガソリンの半分以下」と付け加える。
同社は、イタリアのオートバイメーカーを前身とするが「EV車の時代が来る」と睨み、電動バイク専門メーカーとして2019年に立ち上げた。「航続距離が短く、ガソリンスタンドと比べ充電ポイントは数が少ないことが弱点と言われがちだが、走行ルートが決まっている配送用であればデメリットにはならない」と力説する。
日本郵便はこのほど、「同β8」を正式に導入。「都内2か所で約2か月間の検証を行い、走行安定性と利便性が評価された。ECが台頭し宅配が増加する中、『軽自動車では荷室に空きスペースが出るが原付では足りない』というニーズに応えられる」と分析する。
成田氏は「まずはレンタルプランからお試しいただければ」と呼びかけている。
DHLジャパンも導入
DHLジャパン(東京都品川区)は1日、「AAカーゴα4」10台を購入したと発表。同社では、「越境Eコマースの普及で増加しているラストマイルデリバリーや、ビジネス街での集配の機動力を高めるため、主に東京・大阪の都市部での配送で使用する」と説明。四輪バンでは入りづらい細い路地や駐車が困難な地区で、バイクならではのコンパクトさを活かした機動性で、配送スピードの向上を目指していくという。
同社のトニー・カーン社長は、「さらなるカスタマーエクスペリエンスの向上と、地球環境の負荷削減を両立するために、今後も躊躇せず車両のグリーン化を加速していく」とコメント。aideaでは、「国際エクスプレス業界で、電動バイクの本格導入は初めての試み」としている。
◎関連リンク→ aidea株式会社
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