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    環境分野で新規開拓、ノウハウ生かした効率化を提案

    2010年9月10日

     
     
     

     太陽光発電や電気自動車など、環境に関係する分野が経済の話題に上ることが少なくない。数年前には未来の話として聞いていたような技術が、急速に実用化レベルにまで進んでいる。
     神奈川県の事業者は、こうした環境事業の分野で新規荷主を開拓。長年の輸送ノウハウを生かして物流効率化を提案し採用された。


     同事業者は化学品や自動車部品関係の輸送を行っている。長年の実績により信頼の置ける実運送会社として既存荷主からも評価されていた。その荷主の紹介で知ったのが、太陽光発電に使う部品工場への輸送だった。
     各業界で環境対策への取り組みが進められる中で、太陽光発電関係の部品は急激に需要が増えているという。すでに生産が間に合わない状態で、部品工場で生産し、すぐに組立工場に発送するようなめまぐるしい操業の状態が続いていた。
     この荷主の場合は、関東に6か所の部品工場があり、その部品が大阪にある組立工場に送られて製品化されていた。急増する受注に間に合わせるために、各工場では部品が出来上がったら軽貨物や4t車に、個別に依頼して運んでもらうという状態が毎日行われており、各地の工場それぞれで空きのトラックを探して、その都度の輸送依頼をしているので、全体の輸送料金の合計は高額になっていた。だが、需要に生産を間に合わせることが優先されるため、荷主は物流費にまで目が届かなかったのだ。
     同社では、関東圏に既存の仕事でトラックを走らせていたので、既存荷主の仕事の後に空車になったトラックで各工場の製品を引き取り、神奈川県でトラック1台にして大阪に輸送するという提案をした。
     もともと空車で帰ってくる便だったので、同事業者としても効率的だった。荷主が払う輸送費は、各工場で発注していた時期に比べて合計で半分以下になった。
     運賃値下げではなく、関東から大阪の便をそれぞれで輸送していたものをまとめ、効率化による輸送費の削減だった。合計額が安くなる分、荷主には積み込み時間などを調整してもらったので、空車がなくなり事業者側のメリットも大きい。
     同社が取引してきた従来の荷主とは業種が異なるが、これまでのノウハウが生かされた。同事業者は、これからも荷主の開拓に視野を広げて取り組もうとしている。

     
     
     
     

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