マルイチ（神奈川県厚木市）は、荷崩れ防止ベルト「ケースロック」に、ベルト幅が７０ｃｍサイズの「７０」シリーズの発売を開始した。ＳＭ、ＬＭ、ＬＬの３タイプで展開している。

兵頭一孝社長は、「従来のサイズでも十分に機能していたが、パレットに高く積んだ積み荷でもより安心して利用したいという声に応えた」と説明する。

ストレッチフィルム（ラップ）の代わりに繰り返し使える同製品は、トップブリッジ（天板）を用いることで４ｍのベルトも１人で荷締め可能で、作業時間も約３０秒と大幅に短縮。コンパクトに折り畳めるため、収納に要するスペースは最小限で、「次回使用時にも簡単に取り出すことができるのが特徴」。

同社長は、「工場間の横持ちなどで、『ラップでガチガチに巻く必要はないが、そのままではフォーク作業中の荷崩れが怖い』という現場で重宝されている」とし、「ドライバーさんもラップを巻く作業がなくなり、『楽になった』『残業時間が減った』と喜んでくれている」と目を細める。

また、「繰り返し使用できるため、一度導入頂ければ、使い捨てのラップを購入する予算が不要になる。使用済みラップの廃棄処理の手間やコストもゼロに」。同社の試算では、パレット積みの荷物にラップ３周巻きで１日１回梱包した場合、「約１年で導入費用を回収できる」という。

さらに、「コスト削減や時間短縮に加え、環境面でも評価が高い」とも。兵頭社長は、「ＣＯ２削減やＳＤＧｓに取り組む荷主へ強力にアピールできる。ぜひ現場を変えて欲しい」と語る。

◎関連リンク→　株式会社マルイチ