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    引越社・空社長「3年以内に北海道、仙台に拠点設立へ」

    2010年10月26日

     
     
     

     「今まで通り、先代の築いた会社を大きくするのが使命。3年以内に北海道、仙台に拠点をオープンするのが当面の目標」と就任の抱負を語るのは、1日付で社長に就任した引越社(名古屋市中川区)の空雅英(そら・まさよし)社長(写真)。「人材の育成が間に合えば、北海道、仙台への前倒し出店を実現したい」と意欲をみせる。
     同社は1971年6月の創業から40年の歴史を刻み、引越専業会社として、ゆるぎないブランドを構築してきた。「部屋にセキュリティーがあったとしても、お客様のプライベートな空間に入っていくのが引っ越しの仕事。確実な安心感を持ってもらい、信頼していただくため、全作業員が身元保証人付き制度を実施しているのは当社だけ」と述べる。


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     さらに、アリさんブランドの品質を向上させるため、「当社専用の教育施設で、厳しい教育訓練を実施するのは当たり前。この先は現場視察で、さらに品質の精度を上げる」と語る。支店単位で、抜き打ちによる現場視察も実施。報告書には29以上のチェック項目を設置し、5段階の点数で評価される。
     このほか駐車位置、玄関扉養生など14項目についての写真撮影もある。報告書には写真の横に、社員の作業内容と改善点をしっかり書き込んであり、服装から髪型などの身だしなみまで、すべての評価が行われる。空社長は「厳しく品質にこだわっていくしかない」と語る。
     これらの努力もあり、オリコンが実施している2010年版顧客満足度の高い引越会社のランキングで、2年連続で1位に選ばれた。最近では東京商工リサーチ評価で71点をマーク。引越専業業者のなかでトップの高得点が与えられた。
     アリさんマークのコマーシャルといえば、俳優の赤井秀和さんがイメージキャラクターを務めているが、赤井さんとも交流があり、家族からも引っ越しなどの相談を受ける関係だという。「支店のないところでもコマーシャルが流れており、『いつ、こちらにお店ができるの』と声をかけてくれるお客様もいて、待ってくれているのが嬉しい」と笑う。
     空氏は1961年、山口県岩国市生まれ。8歳まで育った「長州人」でもある。その後、名古屋に移り、地元の中学、高校で剣道部に所属した。今でも中学・高校の先輩とのつながりは深く、社長就任と同時に、あいさつ回りに忙しい。もちろん全国の店所も訪れ、社員を激励する毎日だ。
     84年に同社に入社し、2年後には岡崎支店長に就任。2002年からは副社長。同時に愛ト協の引越輸送分科会委員長、全ト協引越部会副部会長の経験もあり、人脈は広い。現在は東京に住んで10年になる。
     競争の厳しい引越業界。生き残りの秘策を尋ねると、「品質とお客様の口コミで、地道に努力してきた結果。これまで通りの品質第一、お客様本位にこだわり、やっていくだけ」とシンプルな答えが返ってきた。

     
     
     
     

    この記事へのコメント

     
    1. Shima says:

      空さん
      もう今年も終わってしまいます。
      お元気でお過ごしでしょうか。
      来年もよろしくお願いいたします。

              from shima

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