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物流ニュース
エルエーシー オートボディプリンターで新規事業提案
2010年11月2日
エルエーシー(東京都町田市)が開発・販売を手掛ける「オートボディプリンター」。トラックボデーへの塗装マーキングが簡単かつ低コストでできる同製品は、フィルムやカッティングシートを貼ることに比べ、大幅なコストダウンが実現するという。
国内営業部の長坂純一課長(写真)は「厳しい時代こそ、同業他社との差異化を低コストで実現できる当社の製品を活用してほしい」と語る。
同製品は、車のボデーに直接フルカラーのインクを吹きかけることでプリントを行うというもの。材質を問わず凹凸のある面に描くことができ、耐久性も高い。フィルムを使わないため、施工費もほとんどかからない。4t車1台のプリントにかかる時間は4ー5時間で、半日程度で乾く。特殊な薬剤や溶液を使用すれば簡単に消せるという。
長坂課長は、「ボデーをきれいにしたいが費用面でのハードルが高く、見送られている経営者が多い。当社のプリンターならコストをかけず、思い通りのデザインを描ける」と胸を張る。
荷主や第三者の広告を掲載するのではなく、「清潔さや環境をイメージする優しいデザインの塗装を勧めている。無地のアルミ板に社名だけを入れている車両は多いが、環境をイメージする『邪魔にならない』デザインなら、荷主に何か言われる心配もない」とし、「逆に、新しいことに取り組んでいる運送会社として良いイメージを持ってもらえるのではないか」とする。
車両が注目されることで、「ドライバーが『見られている』ことを意識し、安全運転を心掛けたり、仕事に誇りを持つようになったという話もある。季節の変わり目ごとにデザインを変えるなど、低コストという強みを生かし、デザイン性の高い車両を楽しんでほしい」と訴える。
同社は、運送事業者に同プリンターで他社のトラックも手掛けるという新しいビジネスモデルも提案している。同課長は、「30台程度保有していれば自社車両だけでも十分に採算が取れるが、同業他社の車両への塗装プリントを引き受けることで新たな売り上げが見込める。運送会社のサイドビジネスにぴったりで、協組の新事業にも最適。会員事業者の車両に格安でプリントするサービスは喜ばれるだけでなく、会員外の車両も手掛けることで収益も見込める」とする。
導入に必要な面積は大型車1台分程度。「倉庫の空きスペースでも問題ない。大がかりな換気設備や専用ブースは不要」という。研修はプリンター設置後に3日間、同社の社員が導入企業へ出向き実施する。「1台増車するよりも稼げる可能性は高い。インク代で利益を上げる気はないため、導入後のランニングコストは運送会社であれば問題ないレベル」と付け加える。
問い合わせは、電話042(751)6110番。
◎関連リンク→ 株式会社エルエーシーこの記事へのコメント
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