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    社内報でコミュニケーション活発化 モチベーション向上も

    2010年12月24日

     
     
     

     中小・零細の運送事業では社内報は作っていないところも多いが、中には長年に渡り発行している事業者もある。一見、運送事業の実務とは関係のないようにも思える社内報だが、ドライバーや社員の心をつかんで資質向上にも役立っているようだ。


     山梨県のN社もそうした事業者で、かなり以前から見開き4ページの社内報を月1回発行している。内容はインフルエンザ予防や腰痛対策など健康情報や社員の紹介、社内行事の報告などだ。
     作っているのは運行管理者や営業所長だという。発行当初は「業務が忙しいから、運送会社で社内報なんてできない」という意見が大半だった。否定的な意見を社長の決定でくつがえし、各部署に命じて作らせるようになった。作ってみると、社内のコミュニケーションが活性化し、「できない」とやる前に否定してしまう考え方も変化してきたという。社内報を作る行動を通じて、ドライバーの定着もよくなってきた。
     神奈川県のJ社の場合は、社長をはじめ管理者、ドライバーらの原稿で作られている。社長の最近の考えなどを掲載するとともに、ドライバーが自分の近況や意見を原稿にした文章も掲載する。政治経済から運送の現場に関することまで幅広く、社外の人間が読んでも面白い内容だ。同社の場合も定年まで勤めるドライバーが多く定着率が高い。社内報だけの効果ではないが、物流の主役であるドライバーに光を当てようとする会社の考え方が、会社の魅力ともなっている。
     ブログで社内報的な情報を発信している事業者もいる。同県のM社は社内研修会やイベントなどの様子を不定期に更新しながら発信してきた。社内への情報提供とともに、荷主や協力会社へのPRとして取り組んでいたものだが、ブログが面白いと見てくれる人も増えているという。なかには以前からブログを見ていて社内の雰囲気に魅力を感じて、ドライバー募集開始後すぐに応募してきた人もいるという。入社前に社内の雰囲気が理解できているので、なじむのも早く即戦力となっている。
     紙媒体やブログなど形は違っても、社内報を出すことで社内外に会社の姿勢や雰囲気を伝えることができる。社員同士のコミュニケーションも高まり、紹介されたドライバーもモチベーションが高まることもあるようだ。 

     
     
     
     

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