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    渡辺剛満氏「安全運転は足元から、きちんとした知識を」

    2011年3月14日

     
     
     

     タイヤに関する著書もある渡辺剛満氏(渡辺タイヤサービス社長、横浜市鶴見区)。トラック・バス用タイヤを専門に扱うタイヤ店を経営しながら、運送会社向けのタイヤ講演も行うなど、タイヤのことを知り尽くした渡辺氏に、最近のトラックタイヤ情勢を聞いた。
     渡辺氏がまず指摘するのは、2011年からトラックタイヤの大型車ホイールが新方式に変更されている点。トラックメーカーはポスト新長期規制適合車から新ISO方式ホイールを採用し、従来品とはボルト穴数やネジの方向が変わっている。「ネジの方向など作業方法が大きく変わっているので、注意して欲しい」という。


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     後輪ダブルタイヤも新方式では、内側・外側それぞれでナットを締め付けるのではなく、一つのナットで共締めするようになっている。シンプルな構造で日常点検などが容易になるが、タイヤ2本一緒に締めるため、長年の間に錆びついてしまい、外すのに2時間かかったこともあるという。「新車から3年程は大丈夫だと思うが、こまめに見ておくことが大切」と話す。
     もう一つ、渡辺氏が指摘するのは空気圧管理だ。コンプレッサーから直接、空気充填すると、入れ過ぎでタイヤが爆発することがある。空気充填作業中の爆発事故は、報告されているだけでも全国に3件あった。タイヤの傷に気づかずに空気充填し、爆発することもある。
     「空気充填事故の恐ろしさを、知らないことは危険」と同氏は指摘。運送会社では、ドライバーにタイヤ管理をさせているところもあるが「自分で管理するためには、きちんとした知識を持って欲しい」という。本来、タイヤ空気充填業務は特別安全講習を受講しなければならず、最近では運送会社でも受講するところが増えている。
     空気圧については「高くすると燃費が良くなるとも言われるが、指定された適切な空気圧が一番いい」とも。空気圧が高すぎると腰痛になるなど、乗り心地にも影響する。また、「窒素充填も勧めたい」という。窒素は減りが少なく、2、3月のタイヤ履き替え時期に充填すると、9月ごろまでは保つという。タイヤの寿命も長くなる。
     コスト削減や安全でエコドライブに関心が高まっているが、タイヤの管理を適正に行うことでも、燃費削減に大きく貢献できる。渡辺氏は「運送会社に行ってタイヤを見ると、どんな会社か見えてくる。洗車されていてタイヤもキレイに管理している会社は経営状態もいい。タイヤをぞんざいにしている会社は社員の扱いもぞんざい。足元をしっかりすれば全体がよくなる」と指摘する。

     
     
     
     

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