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物流ニュース
リミッター解除 40万円で売買か
2011年3月10日
大型トラックでの速度超過が問題となり、現在は大型トラックについてはスピードを抑制するためのリミッター装着が義務付けられ時速90kmしか出ない。しかし、不正改造やコンピューターの書き換えなどでリミッターを解除し、時速100km以上も出るトラックも存在するようだ。
大阪府堺市のある運送会社の社長は「インターネットで、リミッターを解除したコンピューターや解除するための方法のレクチャー、機械が販売されており、簡単に解除できるという話をドライバーから聞いた。ドライバーには絶対に解除しないように注意したが、他社でリミッターを解除されていては、真面目に事業に取り組む事業者が迷惑だ」と指摘。実際、「高速道路を乗用車で、時速100km以下で走行していると、その横を追い越していく大型トラックも存在する」と話す。
同市の整備工場の担当者は「実際に取り付けを行ったことはないが、インターネットなどで不正にコンピューターを書き換えたものが40万円程度で手に入るという話は聞いたことがある。乗用車などではレース用として、各リミッターを解除したコンピューターも販売されており、大型トラックも同様に出回っているのではないか」と話す。
リミッター解除について近畿運輸局は、「乗用車など比較的コンパクトな車両は、スピードテスト台(ローラーの上にタイヤを乗せて速度を測る機械)で走行させて調べられるが、大型トラックなどはスピードテスト台が存在しないことから、不正にリミッターを解除されていたとしてもわかりづらい。コンピューターの書き換えや取り換えが行われていても、車検時に確認することもないため、不正に解除されたとしても摘発しにくい」と説明する。この記事へのコメント
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