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物流ニュース
ユーピーアール 「RenRen」物流機器を同業他社にレンタルや販売が可能に
2022年2月14日
ユーピーアール(東京都千代田区)は、物流事業者などが保有するパレット、カゴ台車、ラックなどの物流機器を同業他社にレンタルや販売ができるWebサービス「RenRen」を立ち上げた。貸主側は、「繁忙期だけ使用している」「荷主が変わったので使っていない」など、「倉庫の肥やし」となっている物流機器を貸し出したり中古販売することで収益が入り、借主側も低コストで不足分を補える。
同社物流事業部の阿部隆郎課長は、「当社はパレットのレンタル事業を展開しているが、以前から『余っている物流機器を買い取ってほしい』という顧客の要望は多く、営業スタッフが相談を受けることもあった」とし、「Web上で完結するサービスがあれば、マーケットを拡大できるのでは」と思い立ち、同サービスの提供に繋げたという。「当社が扱っていない特殊なサイズや仕様のパレットも、このサービスを通じて流通させられるのでは」と期待を寄せる。
同サービスでは、パレットに限らず、物流機器であれば、あらゆるものが出品可能。「カゴ台車やハンドリフトなども1台から出品いただける」。ただし、出品できる機器は新品で調達したものに限定している。
利用フローは、貸主・借主ともに、機器の保管場所もしくは使用したい場所を登録。決済方法は現状では振り込みのみのため、口座情報を入力し、登録完了となる。料金は前払い制で、借主が料金をユーピーアールに振り込むと、同社が手数料の10%を引いた額を貸主に支払う。レンタル料や販売価格は貸主が自由に設定でき、出品後の変更も可能。価格交渉もコメント欄で直接やり取りできる。
双方の社名は、借主がレンタルや購入の申し込みをすると分かる仕組み。「『競合会社の社名入りのパレットは使用できない』というケースなどに備え、その時点でキャンセルも可能」。レンタル・購入する機器の引き取りや返却にかかるコストは、ともに借主負担になる。
なお、出品する際に延滞や機器破損時の料金も設定。破損や汚れ、数量不足といった不備があれば、同サービス上に写真を登録し、問い合わせができる。「トラブル発生時のやり取りは当事者間でお願いしている」とし、「信頼性を担保するため、登録企業の評価制度を設けているので参考にしてもらえれば」。
「かつてはクチコミでしか広げられなかった輪がWebを介すことで大きく広げられる」と話す阿部課長。「『ほしかったタイミングで借りられた』『新品よりも安く買えた』という体験を提供すべく、全力でサポートしたい」と語った。
◎関連リンク→ RenRen
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