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物流ニュース
悪質な中古車買取業者が横行 査定費用40万円を請求
2011年7月5日
東日本大震災の影響で、関東などに集中する自動車工場ならびに部品工場が正常な稼働が出来ないことから、中古車が値上がりし、これに関連して悪質な中古車買取業者が存在しているようだ。
悪質な業者は、電話営業でトラックの買い取りを求め、「どこよりも高く買い取ることを約束する」などと巧みに勧誘し、売却者の事務所まで訪問。査定し見積もりを行い、買い取り価格を提示。しかし、売却者が売却を断ると、数十万円の「査定見積もり費用」を求めてくるもので、利用者の中には「査定費用は当然、無料と思っていたが、買い取りが成立しなければ態度を豹変させ、査定費用として40万円を請求された」という。しかし、「当社では請求には応じず、現在もこの業者への応対は行わないようにしている」と話す。
さらに、「電話での無料査定で、他社よりも高額な買い取り金額を提示しながら、いざ売却者の前に現れてから、車両の傷や不具合などのクレームをつけて、当初の提示額より低い額で買い取る業者も増加している」と関係者は語る。
一方、トラックなどの買い取りを行う関西の事業者は「利用者にも責任はある」と指摘。「はるばる遠くまで査定を依頼しておいて、後から少しでも買い取り金額が高くなれば、他社に売却する利用者が多い。そのため査定料を請求する業者が出てきているのは事実」という。「当社も数日前に中国地方の運送会社からトラックの査定をお願いされて訪問したが、後で数社の買い取り業者に相見積もりした結果、数万円高く買い取る業者に売却し、遠方にもかかわらず、査定させた当社には何の連絡もない。我々は買い取りのための『あて馬』ではない。基本的に査定は無料で行っているが、買い取りを依頼する利用者にも問題は多い」と語る。
また、別の買取業者は「当社は紹介者からの取引が基本。査定については、急激に買い取り価格を上げてくる業者や電話勧誘はトラブルも多く、われわれ同業者としてもイメージが悪くなるので、利用者はよく考えて買取業者を選んでほしい」と話す。この記事へのコメント
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