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物流ニュース
コクヨロジテム 「共配甲子園」開催
2011年9月21日
文具・事務用品大手、コクヨの物流機能を担うコクヨロジテム(大阪市)は昨年から、オフィス家具の配送事業者の品質の向上を目的としたコンテストを実施している。
高桑良浩品質管理室長は「物流の付加価値は安さではない。物流業務についてコスト重視できた評価軸を見直し、末端でユーザーに接する配送品質を評価していきたい」と話す。
「共配甲子園大会」と銘打ったコンテスト。共配は、ドライバーと助手2人が1組となって配送するという意味。オフィス家具を事務所に届けるという設定で、組み立て作業を含めた模擬納品の品質サービスを競う。
昨年、第1回大会が開催され、今年で2回目。協力会社は全国に80社いるが、参加は強制ではない。今回は47社が参加した。
決勝は先月上旬、コクヨグループ本社で開催された。仮のオフィスを設営し、「どれくらいお客さんへの気遣いができているか」をみる。事務スタッフが配送員に質問をする、といった対応もチェックされる。
菱中自動車運輸(北海道)が優勝し、丸中倉庫運輸(宮城県)が2位になった。
高桑室長は「どうしたら、お客さんに喜んでもらえるかを考えるきっかけとなる。品質、モチベーションのアップにつながり、予想以上にいい結果が出ている。我々が気づかされ、勉強させられる点も少なくない。人と人との接点が会社の印象を決め、ユーザーと直接、接する配送員の品質の持つ意味は大きい」と大会開催の意義について話す。
「配送員にスポットライトを浴びさせたい。物流はコスト面が重視され、とかく数字にとらわれてしまいがち。物流の付加価値は安いものではない。品質面などに評価軸を合わせていく必要がある」とも話す。
◎関連リンク→ 株式会社コクヨロジテムこの記事へのコメント
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