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    金澤運輸 求荷求車サービス『トラック空車ねっと』開始

    2011年11月25日

     
     
     

     金澤運輸(東京都港区)は今月1日から、新たな求荷求車サービス「トラック空車ねっと」をスタートさせた。発案者の金澤秀昭社長は、「新規営業、きっかけづくりに活かしてもらえれば」と意気込んでいる。
     「全国の空車情報を集めるプロジェクト」という同サービス。会費や登録料は無料で、成約時に運賃の10%が手数料として発生する完全成果報酬制。サイトに運送事業者が入力した空車情報をもとに、実際の配車手配は事務局の担当者が電話で行うという「人と人とのつながり、人の温もりを大切にした」仕組みだ。


    1128k1.jpg 同社長は、「これだけインターネットやシステムを利用した求荷求車サービスが普及しているにも関わらず、巷には、空車で走っているトラックがまだ多く見られる」とした上で、「業界がますます厳しくなっているなか、空車を埋める取り組みを、これまで以上に草の根でやっていく必要があるのではないかと感じた」と、同サービスの開発背景を説明する。「全く新しいことを始めたわけではない。誰かがやらなくてはならなかった領域に、自分たちが一歩踏み込んだ形」とする。
     事務局を担当する遠藤辰美氏は、運送業界で20年のキャリアを持つベテランだ。「パソコンの画面上に羅列された情報を見るのが面倒という人もいるだろう。そんな方でも『空車ねっとに相談してみるか』と、他の運送会社に声をかけるのと同じ要領で、気軽にお声掛けいただきたい」と、「人手」のメリットを説明。「システムだけで完結できる業界ではない。最後には人の手が必要で、手が入れば入るほどミスマッチも少なくなる」。
     同社長は、「一つひとつの取引での結びつきを通じて、優良な荷主と運送事業者が集まるネットワークやコミュニティが生まれてほしい」とサービスのもう一つの目的を語る。「労多くして益少なし」と同社長は笑うが、事業単体での採算は考えておらず、「全国的なネットワークづくり」に重点を置く考えだ。
     参加事業者に対しても、「この考えに賛同してくれること」を求め、「価値観や考え方が近い事業者から徐々に広げていきたい」。「どこかの市場を奪ったり、蹴散らしたいという考えはない。使い勝手が良いと思ってくれる人に残ってもらい、気遣いがし合える仲間同士で、『あうんの呼吸』に近い関係作りを目指す」という。サイトの構成も、必要最低限の内容からのスタートだ。
     企業の登録条件などは特に設けていないが、「一度でも(不払いなどの)不義理があったら、もう二度と手配はしない」という厳しい姿勢で臨む。「登録料が無料だからこそ、厳しくできる」。
     荷主サイドへの働きかけも同社が中心にとなり展開していくという。「コストダウンの道具としてではなく、他に選択肢がなく、困っているような方に使っていただきたい」とし、例として、「地方の野菜の生産者に、『東京に行く便があるなら、ついでに載せてほしい』などといったニッチな使い方をしてもらえれば」と展望する。今後、小口を中心に、潜在的なニーズの掘り起こしを進めていくという。
    ◎関連リンク→ トラック空車ねっと

     
     
     
     

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