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    ゼロエミッションの裏で 梱包材処理は下請け負担

    2012年3月9日

     
     
     

     環境問題への意識が高まる中、「ゼロエミッション」に取り組む企業も少なくない。産業活動の中で排出される廃棄物を一切出さないという考え方であるが、ゼロエミッション達成のために運送事業者にしわ寄せが来るケースもあるようだ。


     関西で平ボディー車を中心に車両15台で事業展開している運送会社では、モーターを扱う荷主の荷物を運んでいる。精密機械であるモーターは木製の箱で頑丈に梱包されるが、その梱包資材の残材処理に頭を悩まされるという。
     モーターは下ろし地で開梱され、梱包資材は同社の運転者が現地でばらした上で全て引き取ることになっている。引き取り料や処分費用は荷主から一切出ていない。ばらした梱包資材はかなりの量になるため、他の荷物を積載することができず、効率的な輸送を妨げている。
     梱包資材は会社へ持って帰るが、同社の車庫には木枠が常に山積みされており、数か月に一度、産業廃棄物処理業者に引き取りに来てもらっている。
     モーターを製作する荷主は世界を相手にする大企業で、数年前からは環境問題に積極的に取り組む方針を打ち出し、その一環としてゼロエミッションを声高に叫んでいる。
     運送会社社長は「ゼロエミッションという横文字の響きはいいが、それが100%達成できているのは、我々下請けの会社にしわ寄せがいっているため。協力会社を含めたゼロエミッションを考えて欲しい」と話していた。

     
     
     
     

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