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物流ニュース
カーレントサービス 台湾企業と業務提携
2012年6月5日
人口減や伸び悩む国内市場を背景に、国外へ目を向ける中小運送事業者が出てきた。中国をはじめ、アジア進出を目指すカーレントサービス(保坂高広社長、東京都大田区)はこのほど、台湾の物流企業と業務提携を結んだ。年内にも台湾事業所の設置と、中国で現地法人の設立をめざし、初年度の売り上げは3億円を見込んでいる。
業務提携を結んだのは、ドルフィンロジスティクス(ケビンシェン最高経営責任者)で、台湾国内トップ3の一つで、アジア主要都市を中心に40の支社を有する。
今回の提携について保坂社長は、「中国進出が本来の目的だが、リスクを考慮して、まず台湾への進出を決めた」という。同社は重量物の輸送をはじめ、据え付けや解体、梱包を得意としており、これまでも中国への輸送に携わっていたが、あくまで部分的なサービスにとどまっていたという。今回の提携によって総括的な輸送サービスが実現するとしている。工場移転や工作機械の輸送で同社が据え付けや解体、梱包を担当し、ドルフィンが国際輸送を担当する。これにより、荷主への総合的なサービスが可能となる。
業務提携に至った経緯については、台湾の主要物流企業をピックアップし、同社からアプローチを続けた結果、ドルフィンが呼びかけに応じてきたという。「もともと付き合いがあったわけではなく、当初は業務提携が可能かどうかさえ分からなかった」と振り返るが、「事業計画をしっかりと描ければ、中小企業でも海外進出は十分に可能」と話している。
年内に台湾事業所の開設と中国で現地法人の設立を行い、さらに「ベトナムなどアジアで、ドルフィンと合弁会社を設立していき、広くマーケットの獲得を目指していきたい」としている。
3月21日に正式に業務提携を結び、4月からサービスをスタートしている。保坂社長は、「初年度の売り上げ目標3億円を目指し、真摯に取り組んでいきたい」と話している。
◎関連リンク→ 株式会社カーレントサービスこの記事へのコメント
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