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物流ニュース
三井倉庫 Google Appsで途切れない情報体制構築
2012年5月22日
三井倉庫は約2年前、社内コミュニケーションツールとして導入していたITシステムを一新した。
「現在、社員はiPhoneを使い、連絡はメールで行っている。固定電話は各部署に1台程度」と説明するのは、経営管理部門LIT推進部長の小田中修氏。前バージョンは導入から10年以上経過しており、外出先からはメールを読むことができず、不便だったという。「ちょうどバージョンアップが必要な時期だったので、Google Appsに替えた」と話す。
ポイントはBCP(事業継続計画)とセキュリティ。この2つがしっかりと構築、確保されているシステムが必要だった。「災害などで情報が寸断されると物流も止まってしまう。しかし国内で何か起こっても、世界レベルでは関係なくモノは動く。ワールドワイドにサービス展開しているグーグルなら、世界中に何万とあるサーバーを中継・伝達するので、情報が途切れることはない」。
また、セキュリティ面でも「ITのプロである専門企業のセキュリティが一番安全。重要な情報を外に出すクラウド化に不安視する人もいるが、万一にでも重大な情報流出などが起これば、信用は失墜し、そのIT企業は消える」。
さらに、部長以下全員のスケジュールや社内連絡事項を共有し、一覧できる機能もあり、国内外関係なくグループ内の社員が情報を共有できる。
同氏は「情報の継続とセキュリティ、共有化は物流においても重要」と語る。グローバル化が進むなか、ITを活用した〝途切れない情報体制〟づくりは、スピードや正確さと同様に「強い物流網」構築のポイントと言えそうだ。
◎関連リンク→ 三井倉庫株式会社
◎関連リンク→ Google Appsこの記事へのコメント
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