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物流ニュース
鴻池運輸 ワインを定温管理、通関から配送まで
2012年5月23日
鴻池運輸(鴻池忠彦社長、大阪市中央区)は、ワインを適切な温度(15度)に保ちつつ通関から配送まで一貫してサービスを提供する「ワイン定温配送サービス」を本格的に開始した。4月19日には、プレス関係者にワイン保管倉庫となる同社安治川倉庫(大阪市港区)の見学会を開いた。
同倉庫は保税倉庫で、コンテナが着岸する北港地区と南港地区の中間に位置し輸入食料品を取り扱う配送センターとしては便利な立地。定温倉庫は6600平方mで、外気温に触れずデバンを行えるドックシェルターも完備している。輸入通関から入出庫、保管、流通加工・検品、配送まで一貫して行えるのが強み。
配送時には、温度管理ができる加温加湿機能付き専用車両3台で京阪神地区の配送を行う。また、東京や横浜の指定場所からピックアップし翌日中に名古屋周辺、京阪神の指定場所に配送が可能。
ワインに最適な温度は15度とされているが、実際には路線便や宅配便、常温便での輸送形態が多く夏場では高温になる。またチルド便やクール便では温度が低すぎて品質の劣化を起こしてしまうという。同社では「この倉庫でワインを取り扱って20年以上となる。温度管理のノウハウを生かせると判断した」と、平成22年1月に事業の計画に着手し、同12月に事業を起ち上げた。
リーファーコンテナを利用する輸入者に対して、現地から配送まで一貫した定温の管理を提供。商品の移動回数が極限まで減らせ、品質劣化や誤配送のリスクが軽減されるほか、急なオーダー変更にも対応が可能だという。
同社は「今後は関東や九州地区のサービスも視野に入れて行動していく。京阪神地区の和歌山などの遠隔地については、配送ができていないエリアがあるので今後、エリアの拡大とサービス拡充を図っていく」としている。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社この記事へのコメント
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