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物流ニュース
海コン従業者OBを斡旋 雇用サポートの「バディー」設立
2012年5月15日
長年にわたり、海上コンテナ輸送関係の仕事に従事してきた60歳以上の再就職先として設立された会社が、今月1日から本格的に稼働している。
神戸市東灘区に本社を構えるバディー(山本奈智子社長)は、今までの経験を生かし、海コン輸送業界に人材を斡旋する会社だ。
山本社長の実父であり、兵ト協海コン部会長、阪神港海コン輸送事業協組理事長である山本清志氏が親睦会として行っている一掬生会(いっきせいかい)は、海コン輸送に従事し退職したメンバーで構成されており、山本部会長に「自らの経験を生かした仕事場はないものか」と提案。そこで新たな活躍の場を提供できるようにと同社をスタートした。
主な業務は、受付・案内・駐車場管理業務(海コン輸送車両)をはじめ、一般事務職員、運行管理補佐業務など海コン輸送に関わる業務、ドライバーの育成・教育などの実践にわたるまでをサポートしている。
海コン輸送業界では人手不足が続いており、日常の業務やドライバーの育成もままならない会社が多く、長年海コン輸送に従事していた人材がサポートすることで、教育の徹底をはじめ、業務がスムーズに進められると予想される。
山本社長は「30年、40年と海コン輸送業界に携わり、業界の発展に寄与された方に感謝する思いで、この事業をスタートした。父である山本部会長から、どうにか皆さんのサポートができるようにとのことで、現在さまざまなところに声をかけている。すでに何人かは、駐車場管理や運行管理補佐などの業務についている。ハローワークにも届け出ており、管理職をはじめ現場で長年務めた方など、当社を通じて60歳以上の方々の雇用の創出に向けていきたい。あくまでもボランティアで皆さんの雇用をサポートしていく」と語った。
事業の提案を行った山本部会長も「業界に携わってきた方々の経験と知恵が必要な会社も多い。山本社長には大変な役をお願いしたが、さまざまな雇用の創出に努力してもらいたい。業界の新たな発展のためにも、経験者の知恵が必要だ」と話している。この記事へのコメント
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