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物流ニュース
アサヒロジスティクス 横塚専務 CSとESの達成へ全力
2012年6月4日
今年4月からアサヒロジスティクス(埼玉県比企郡)の代表取締役専務に就任した横塚元樹氏。大学卒業後に入社、丸9年が経過した。現場の下積みを経験しながら順調に階段を上ってきたようにみえるが、後継ぎということで、さまざまな葛藤もあった。
だが、社長や会長、そして荷主や従業員ら、周囲に支えられながらここまでたどり着いた。「会長や社長、お客様や従業員から『お前に任せてもう大丈夫だ』と言ってもらえるようにがんばっていきたい」と抱負を述べる。
「おじいちゃん子だった」という同専務は、幼少の頃から創業者である祖父の背中を見て育った。そのため、同社で働くことに抵抗感などまったくなかったという。
平成15年4月、大学を卒業してすぐに入社する。半年間はドライバーとして3トン車や4トン車に乗った。工場へ行って荷を積んで店舗に配送するのが日課だった。
半年後に車を降り、運行管理を学んだ。「先輩の手伝い程度で、ほとんど役に立っていなかった」と笑う。そして入社1年後に大きな仕事が回ってくる。
新しく開設する千葉長沼センターへ配属された。顧客の800店舗分の商品を管理するセンターで、そのスタートに立ち会った。また、ここで貴重な経験をする。それまで300人でやっていた業務を50人でやれとの指示が下った。人員を6分の1に削減するという内容に、最初はできるわけがないと考えていた。しかし、荷主と膝詰めで交渉するなど、必死に取り組んだ結果、見事達成できた。「改善に終わりがないということを学んだ」と振り返る。
3年目に係長へ、そして4年目に取締役副本部長に就任し、役員入りを果たす。順調に階段を上っていたが、本人には、その自覚はあまりなかった。
5年目に専務に就任して状況が変わった。27歳の若さでの専務就任は、大きな悩みの種となったという。「実力ではなく、創業家出身ということで専務になって、果たしていいのか、大いに迷った」という。
しかし、恩人でもある荷主から言われたひと言で吹っ切れた。「実力でなったわけではないかもしれない。しかし、専務になった経緯など関係ない。専務は専務なのだ」と。それまで悩んでいたことが嘘のように消えていった。
4月から代表権を持ったことで、周囲の自分を見る目が変わってきていると感じている。「まだまだ能力を上げていかなければならない。顧客満足と従業員満足の達成に向けて全力で取り組んでいきたい」と話している。
◎関連リンク→ アサヒロジスティクス株式会社この記事へのコメント
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