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物流ニュース
ピンハネし過ぎの大手 2万3000円から1万円「抜く」
2012年6月8日
関西のある運送会社は先月、大手の運送会社から依頼のあった定期の仕事を、採算が合わないことを理由に断った。後から同社が調べてみると、大手運送会社が運賃の半分近い取扱手数料を収受していることが判明。大手のやり方に大きな疑問を持ったという。
仕事内容は2トントラックでの毎日の深夜仕事。午前1時にターミナルに入って荷物を積み込み、同2時に出発し、複数の箇所で荷物を下ろし、同6時半に仕事が完了する。拘束時間は8時間で、大手運送会社から提示された運賃は1万3000円だった。
採算が合わないとして同社は仕事を断ったが、「本当にこんな安い運賃が出ているのか」と疑問に思った社長。この仕事はある荷主から大手の運送会社を経て、同社に依頼されたものだが、同社はその荷主の他の仕事を直接請け負っており、荷主の担当者とは懇意の仲。今回の仕事が大手運送会社にいくらで依頼しているのかを聞いたところ、実際の運賃は2万3000円で、取扱手数料として1万円も「抜かれている」ことが判明した。
運送会社社長は後日、大手の担当者に嫌みっぽく、「まさか1万円もピンはねしていないだろうな」と話すと、担当者は目をそらしてだまり込んでいたという。同社が仕事を断った後、すかさず同業者が請けたようだが、運送会社社長は、「深夜仕事で1万3000円は安すぎるし、どう考えてもピンはねし過ぎ。業界をリードする大手の事業者には、もっと襟を正していただきたい」と話していた。この記事へのコメント
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物流メルマガ
大変興味があります。
下請け運送会社社長さんが、大手運送会社から依頼時に、契約依頼書などの
提示若しくは、書面等は無かったのでしょうか?
運送業界は、まさに無法地帯化されていますね、下請けは、使い捨ての世界ですね
同業者の助け合いの意識が無い、荷主さんがいい迷惑になります。この様な問題が
日本社会の課題である、ドライバー不足の大きな原因と考えられます。低賃金、深夜労働
若いドライバーが育たない事が明確です。
今すぐにでも、ピンハネ運送事業者を排除し、ブラック企業と位置づけ公表すべきと
強く考えています。前総理大臣田中角栄先生が、「日本列島改造論」の大改革のごとく
「日本運送事業大改革」を起こす時が、来たと心から思っています。
物流は大動脈であり、ドライバーは血液である事を、その血液を蝕む大手運送会社の体質を
ぶっ壊したいと思い活動しています。