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物流ニュース
3年ぶりに戻ってきた荷主 最終的には品質がものを言う
2012年6月21日
「最終的には品質がものを言う」と強調する関西の運送会社社長。同社は20年もの間、ある荷主から仕事を請け負っていたが、今から3年前に仕事を切られた。理由は、「今の運賃の半値で仕事を請け負う」という他社に移ったため。荷主の営業部長は運送会社の作業品質に高い信頼を置いており、運送会社の変更には難色を示していた。
3年前、荷主の営業部長は運送会社社長に他社の見積もりを提示し、運賃値下げを要望したが、社長は採算が合わないと断り、以来、取引はなくなっていた。
しかし昨年、その営業部長が社長に昇格。運送会社社長と再会し、昨年から仕事を再開することになった。以前請け負っていた運賃と同じ水準だ。
荷主の話によると、半値の運賃で仕事を取った運送事業者は「半値の運賃でやります」と複数の荷主に対して営業攻勢をかけて仕事を獲得していたが、半年後に倒産し、社長は行方不明になってしまったとのこと。その後、荷主は別の運送会社に運送を任せていたが、作業品質に問題を抱えていたという。
仕事を再開した運送会社では「物流は最終の製造業。荷物が客先に届くまでは完成していない」のスタンスで事業展開しており、創業以来、運賃は決して下げたことがないという。「ブランド力がない分、品質で勝負している。これからもこの立ち位置は変えていくつもりはない」と強調していた。この記事へのコメント
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