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    交通事故遺族の会 解散を決議

    2012年7月9日

     
     
     

     全国交通事故遺族の会(井手渉会長、東京都中央区)はこのほど行った総会で、解散を決議した。
     同会は、被害者や遺族がともに支え合うという自助組織として1991年に設立。当時は、交通事故死者は年間1万5000人を超え、被害者や遺族の人権は無視され、マスコミや社会の認知度も低かったという。井出会長自身、90年に娘を交通事故で失っている。


     それから21年間、遺族の電話相談に応じ、行政やメーカーへ要望を行ったりするなど、事故防止への取り組みを進めてきた。一方、この間に交通死者数の減少が進み、2010年度は4683人と設立時の3分の1に。
     交通死者の減少に伴い遺族の数も減り、電話相談の活用も減少。さらに、会を支えている役員の高齢化が進み、組織だった活動が難しい環境となったことから、解散を決議。同会長は、「寿命が尽きるまで誰かのお役に立てる人生を送りたい」と話す。

     
     
     
     

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