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物流ニュース
鴻池運輸 医療関連サービスを拡充
2012年8月14日
鴻池運輸(鴻池忠彦社長、大阪市中央区)はこのほど、従来から展開してきた医療・介護業界におけるサービスを拡充するため、「医療関連サービス」のサイトを開設した。鴻池グループでは、医療関連の物流をはじめ幅広い医療業務をサポートする医療関連サービスを提供しているが、サイト開設を皮切りにして今後さらに営業を強化していく考えだ。
鴻池グループでは現在、同社の子会社である鴻池メディカル(東京都千代田区)を中心に医療メーカーや医薬品・医療機器卸の海外調達から販売までの物流管理全般に加えて、病院・医療施設における院内物流の管理業務など医療物流全般に実績を誇っている。
今年の秋頃には、次世代事業モデルとして、九州地区に地域密着型の卸業者と連携し、新しい医療物流モデルの開発を計画しているほか、少子高齢化をにらみ、フィリピンのセブドクターズ大学と提携して外国人介護スタッフ育成事業にも早期に着手している。
具体的なサービスでは、医療メーカー・検査機関向けに医療機器の輸入から配送まで一貫した物流サービスを提供。また医療機器のレンタル品やデモ機の貸出管理、保守点検業務の代行をはじめスピーディーで確実な検体輸送を行っている。
医薬品・医療機器卸会社向けには、薬事法に則ったセンター業務運営を行い、同社独自の物流管理システムにより顧客と入荷・在庫出荷・配送などの必要な情報をリアルタイムに共有できる。また、全国24時間365日の物流に対応している。
病院・医療施設向けでは、診療材料管理や医薬品管理、一般消耗品などを一元管理することで診療現場の業務軽減や診療物品を円滑に管理するサービスを行い、院内滅菌物のトレーサビリティ管理にも対応。さらに全国15拠点の自社センターで滅菌洗浄を請け負い、高品質な滅菌・洗浄業務を提供している。滅菌処理サービスは、院外と院内処理を合わせ全国で約500病院の実績だ。
7月20日には、鴻池メディカル大阪営業所でプレス関係者に対して実際の滅菌処理サービスを披露する見学会が開かれ、生活関連事業本部長の相井克己氏は「生活関連事業本部は、連結売り上げで698億円が平成23年度の実績となる。その中にメディカル関連の事業があるが23年度は94億5000万円」と説明。今後は「メディカル関連を当社の柱の事業にしていく。2020年には関連会社を含めて300億円を目指したい」と意気込みを述べた。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社この記事へのコメント
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