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    自転車巻込みに注意 小さな衝撃に気づかないドライバー

    2012年9月5日

     
     
     

     「あの手を放せば命は助かっていたのに…」と今春、兵庫県内の県道を左折しようとしていたトレーラの事故現場を目撃した高齢の男性。一方、片側3車線の幹線道路と植え込みを挟んで並走する側道で5月、マイカーを停車していた広島市に住む男性も同じような光景を目にした。いずれの事故も「車」対「自転車」で、自転車のドライバーは女性だった。目撃した男性らに話を聞くと、「トラックに巻き込まれていく自転車を放せばいいのに、必死に引き抜こうとしていた」と当時の様子を説明する。「小さな衝撃に気付かないことがある」と話すトラックドライバーは少なくないだけに、この先も起こりうる恐ろしい場面として注意喚起が必要だ。


     兵庫の北西部地域で起きたトレーラによる左折巻き込み事故では、交差点の手前で自転車を押していた女性が死亡した。一部始終を目撃したという地元の男性は、「左折してきたトレーラのどこかに自転車が引っ掛かったようだったが、持ち主の女性が自転車を引き戻そうとしているのに驚いた」と話し、「条件反射かもしれないが、自転車を握っていた手さえ放せば本人は助かっていたと思う」と言葉を詰まらせる。
     旅行に向かうマイクロバスで信号待ちをしていたという女性も同事故を目撃。「『自転車から離れて!』という叫び声が車内に響いた。無意識に自転車を引き戻そうとしてしまうのかもしれないが、まずは自分の命。小学校に上がったばかりの孫のことを考えれば、あんな場面での対処法も教えておかないと…」と声を震わせる。
     一方、広島市の中心部で起きた事故では、路肩にマイカーを停車中だった男性ドライバーの素早い判断によって死者は出なかった。荷下ろしのためか、歩道に乗り上げた4㌧ウイング車がゆっくりとバックしていたところ、「ギギィーッと、ものすごく大きな音が鳴り響いたにもかかわらず、トラックは後退を続けていた」と男性。
     異常音の原因は、トラックの後方にいた自転車だったが、「すでに車体に巻き込まれているにもかかわらず、自転車を手で押していた女性はバックしてくるトラックに合わせて後ずさりの状態。しかも少しずつ、確実に自転車は奥へと巻き込まれていた」という。思わずクルマを飛び出し、トラックの運転席ドアを猛烈にノックした男性の行動によって最悪の事態は免れたが、半分くらいの大きさになってしまった自転車のハンドルを握ったままの女性には一切、逃げ出す素振りはなかったという。
     こうしたケースについて、現場経験を持つ運送会社の社長らは「たとえ小さな衝撃であっても、なんらかの違和感はある。高速走行中なら無理だが、停車して周囲の様子を確認するのが当たり前」と話すものの、「まったく気付かなかった」と振り返るドライバーらは少なくないのが実情だ。前出の例のように、自転車を守ろうとする行為が反射的なものであるとすれば、それも踏まえた安全対策が求められるが、「運転中にケイタイなどを使用していて注意が散漫になっていた事故もある」(損保の関係者)と警告する声も聞かれる。

     
     
     
     
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