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物流ニュース
駐車違反がゼロに 出荷荷主を説得して
2012年10月5日
2トン車10台で機械を配達している関西の運送会社。駐車違反取り締まり強化後、月に1件程度の割合でひっかかっていた。オフィスビルの上階に上っているうちに取り締まられているケースが大半で、駐車場が近くになく、あっても満車で、どうしても路上駐車を余儀なくされるケースが出てくるという。
1台につき20件、都心部を中心に配達しているが、搬入中にトラックを移動させる余剰人員を乗せる余裕もなく、取り締まりに遭うのは「運任せ」の状態であった。
同社では今年に入って、出荷荷主にお願いし交渉を続けた。工場ではなく本社に直接出向き、コンプライアンスの書類を持って、「運賃の値上げではない。法律の話」と数か月かけて担当者を説得。着荷主に荷物の引き受けを立ち会ってもらうか、別途助手代をもらうか、1階に引き取りに来てもらうか、と対策を迫り、体制が整うまで駐車違反の取り締まりに遭った場合、請求書に反則金を上乗せすることで合意した。
出荷荷主は着荷主に対して、配送業者の駐車環境を改善させ、以来、駐車違反はなくなったという。運送会社は、「反則金も痛いが、違反を繰り返すと警察から車両の使用停止処分を受けることになり、会社に傷がつく。毅然とした態度で交渉しなければならない」と話す。この記事へのコメント
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