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    北海道建設部 台湾へクール便、ヤマト運輸の協力で実証実験

    2012年10月10日

     
     
     

    【北海道】北海道建設部空港港湾局は9月10日、台湾に向けて航空機を利用した「クール国際宅配サービス」を提供するための実証実験を行うと発表した。小口の道産生鮮食品の鮮度を保ちつつ、安価に輸送できるサービスの構築を目指すもので、建設コンサルのパシフィックコンサルタント(東京都多摩市)が同実験を受託し、運営した。


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     ヤマト運輸北海道支社の協力の下、同10、11の両日、台北に向けて、活ほっき貝、むきほっき貝、殻付きカキ、キンキ、ウニ、ボイル毛蟹、マツカワなどを冷蔵扱いで輸送した。輸出者は鳥越漁業(苫小牧市)で、台北のホテル2か所と日本料理店3か所に食材を届けた。
     今後、現地のコールドチェーンに重点を置いた温度管理、鮮度維持、リードタイム、コストなどの検証を行うことで、消費者の商品への反応、想定される販売価格帯、現地競合商品、消費者ニーズなどを探る。
     北海道発の「クール国際宅配サービス」を拡大するため、11月にはマレーシアに向けて実証実験を行う予定。
     北海道では、札幌大学と北海道開発局が主導して「北海道国際輸送プラットホーム(HOP)」の構築に向けた取り組みが進められており、25日からは香港への恒常的な「クール国際宅配サービス」が始まる。(既報)
     道庁では、今回の実証実験について「実施主体が異なるため、HOP構築の事業と直接の関係はないが、間違いなく同じ方向を向いていると捉えている。実験の結果がどのように引き継がれていくかは分からないが、(HOP参画事業者の)ヤマト運輸を通じて、今回のノウハウはHOPに生かされる可能性が高いのではないか」(同局空港活性化推進室)としている。
     道庁は今年2月にも同様の実証実験を香港とシンガポールに向けて行い(既報)、その後、開発局などが香港への恒常輸送をスタートさせた。このような経緯があるため、実施する主体が違うものの、道庁の実証実験は、事実上、HOPの前段階の取り組みと捉えることができる。様々な行政機関が全面的に協力し、地域の物流機能を高める取り組みが北海道で進められている。

     
     
     
     

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