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    タイ・バンコクで物流フェア開催 ASEANの物流ハブへ

    2012年10月17日

     
     
     

     タイ国政府商務省国際貿易振興局(DITP)は9月19―22日の4日間、「タイ国物流フェア」をタイ・バンコクで開催した。ASEAN地域を中心に、タイ国内外から約190社が出展、国際物流の中心拠点として注目されるタイの物流や貿易サービスを提案した。
     開会セレモニーでシン・クンパ商務省副大臣は「輸出は国の収入の7割を占める極めて重要な要素。2015年のASEAN経済共同体の開始に向けて、効率的な物流システムの管理、強固なロジスティクスネットワークの確立や、国・地方レベルのトレーダーとネットワークの構築を推進したい」と述べた。


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     会場では、タイ国物流のイノベーションやASEAN地域の物流について展示。企業が輸送ルートを選択する際に役立つ情報などを提供した。
     シンポジウムは、ASEAN各国の代表やビジネスリーダーを含むパネリスト、ASEAN諸国の物流事業者と主要なビジネスパートナー国が、国際貿易と物流連携についてディスカッションを行った。
     このほか、専門家60人によるコスト削減や物流システムの発展、企業とユーザーのマッチングのアドバイスを行う「物流クリニック」、21世紀の物流の見通し、人材育成や競争力の強化などについてセミナーも行われた。
       ◇
     DITPの物流貿易責任者、ネピヤ・チュンチャイヨー氏に話を聞いた。
     ―タイの物流の長所は?
     一つはロケーションの良さ。タイはASEAN地域の中心に位置し、日本や韓国、中国との輸出入に便利だ。もう一つは、顧客の要望に応じたフレキシブルな物流サービス。
     ―タイの顧客層は?
     物流会社を傘下に持つメーカーと、物流サービスの提供会社に分けられる。多いのは前者。
     ―大洪水の影響は?
     決まった時間に配送できないなど大きな影響があった。DITPがコーディネーターとなり、事態の早期収束に努めた。例えば被害に遭った倉庫から連絡を受け、移送可能な空き倉庫の情報を提供するというようにした。
     ―2015年からASEAN経済共同体(AEC)が始まるが。
     現在は、日本や韓国、特に中国とのコネクションが強いが、さらなるネットワークの拡大が見込まれる。その中に埋もれないタイの強みは、やはり物流のハブとなりうるロケーションの良さだろう。
     ―タイが国際物流の中心となるには。
     AECの開始に向けて様々な開発を進めているが、技術面の協力があると、タイの物流はもっと良くなると思う。日本の経産省とも、人事開発や基礎のコントロールシステムについての協力をお願いしている。

     
     
     
     

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