「９月に周年記念で予定していた社員旅行を中止する」。首都圏の運送事業者から連絡が入った。

理由は「コロナ感染が広がっているから」だという。

感染者が増えているとはいえ、２年前と違い、緊急事態宣言もなければ自粛の動きも少ない。イベント開催も行われるようになってきている。

しかし、そんな環境下でも中止にせざるを得なかったという。

「うちみたいな小規模の運送会社で、もしクラスターでも発生させたら、会社はたちまち立ちいかなくなる」とし、「もしもを考えると、強行はできない」と理由を説明する同社社長。

ドライバー同士、また、社長自身がドライバーとのコミュニケーションを図れる絶好の機会だっただけに、「何とか実行したかった」と同社長は惜しむが、こうした苦渋の決断を迫られる機会が、まだしばらくは続くのかもしれない。