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    Q配サービス 好評の「手ぶらでカエル君」

    2012年2月12日

     
     
     

     Q配サービス(髙柳均社長、大阪府門真市)が昨年9月から新たに打ち出した「手ぶらでカエル君」。地域の中小スーパー、ホームセンターなどの小売業を対象に、お客が購入した商品を指定された場所・時間に届けるサービスだが、少子高齢化をはじめ買い物難民の増加、小売業との経済的マッチングもあり、既に実車18台が稼働している。髙柳社長は「反響が良くニーズが高まっている。軽自動車の市場はこれからも伸びる」と、確かな手応えを感じている。今後、宅食サービスの参入なども視野に入れ、裾野を広げたサービス展開に挑戦している。


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     同社の強みは、これまでの債務超過から財務体質を一変させた全国網の拠点営業力と攻撃的な営業力に加え、新たなマーケティング開発力。今年度上半期の業績は、売上高55億9600万円、営業利益3億700万円、経常利益2億8500万円を計上し、順調に業績を伸ばしている。
     新たなサービス展開として同社が着手したのが「手ぶらでカエル君」だ。大手スーパーの郊外移転やネットスーパーの一般化に加えて、高齢者層の増加や身体障がい者、共働きの子育て世代の主婦層など、いわゆる「買い物難民」が増加している背景から打ち出された。
     都市部にある駐車場のない中小スーパーなどがサービスの一つとして採用しており、小売業の集客力アップにつながっている。「これからの新規実車稼働予定も多数決まっている。今後は、女性ドライバーの採用がキーワード。これが次への計画になる」と説明する。
     「これまで女性ドライバーをターゲットにした顧客層は少なかったが、女性ならではのサービスとしてイメージしてもらう。収入面でのメリットも打ち出していきたい」と、主婦層の女性ドライバー確保に取り組んでいる。
     「手ぶらでカエル君」のサービス定着、ネームバリュー化を図るため、今後はサービスの幅を広げた事業展開も視野に入れている。近年では、少子高齢化などから大手流通業界が宅食サービスに参入しているが、「宅食サービスの普及に伴って、軽自動車の需要も高まっている」という。低単価でモノを運ぶビジネスだが、「訪問することで掃除や犬の散歩など、便利業とのマッチングも可能。一般家庭とドライバーとの接点を結ぶことで、業務請負の利点を生かした様々な業種とのマッチングも可能だ」という。
     同社はネットスーパー事業も手掛けているが、「訪問し、毎日顔を合わせることで親しみがわく。また、高齢者の安否確認なども出来る。現在、BtoBが軸となっているが、これからはBtoCが増えてくる。手ぶらでカエル君が浸透していけば宅食サービスも視野に入れて取り組みたい」としている。
     また同社は、積極的に「手ぶらでカエル君」を様々な展示会に出展。「今年1年間、社内で『攻めの営業でいく、新ジャンルに挑戦する、ゼロスタートでやっていく』とのスタイルは崩さずに言い続け、社員の意識が変わってきた。展示会に出展したことで社員が会社の方向性を感じ取ってくれた」と、新サービスの浸透に伴って社員意識も高揚したという。
     同社長がトップに就任した当初は40拠点だったが、現在は48拠点まで拡大。今期中に50拠点まで進めていく考えだ。「常に先を見た攻めの営業で取り組みたい。来期1年間で100拠点を目指す」と話す。
    ◎関連リンク→ 株式会社Q配サービス

     
     
     
     

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