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物流ニュース
第84回:自然災害時「運行管理者に相談を」
2022年11月20日
皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。
台風などの異常気象で大きな被害を受けることがあります。
自然災害は私たち人間が想定する以上の事態になることが多く、非常に危険です。
では、異常気象時はどのような対策をすれば良いのか?
それは、「個々の判断をしないこと」に尽きます。
人は想定する能力を過去の経験と知識から養います。自分の経験上、大丈夫か大丈夫ではないかという判断をするのですが、その経験には個人差が生じます。
なので、ドライバー一人ひとりが個々で判断すると、非常に危険な場合が多く、大きな災害に巻き込まれる可能性があるのです。
現に、「トラックが横転した」「アンダーパスで浸水した」などは、そのドライバーが個人的に判断して巻き込まれた場合が多いのではないでしょうか。
ぜひ点呼や安全会議で伝えて頂きたいのが、「運行中、少しでも違和感を感じたら、運行管理者に相談すること」です。
ドライバーは現場で何とか自分で解決しようとしてしまうものです。
理想は早めの運行の取りやめですが、なかなかできない場合も多いと思います。
であれば、運行管理者は連絡を密にし、ドライバーが現場から報告しやすい環境を作っていただきたいです。
何度も言いますが、異常気象は人間の想定をはるかに超えます。
過去の経験や知識が通用しないことが多いのです。
個人の判断に委ねるのではなく、運行管理側でサポートし、ドライバーの大切な命を守ってください。
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