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    未来のトラック研究会「上限価格制運賃の導入を」

    2013年2月4日

     
     
     

     関西大学教授や摂南大学教授らの学識経験者、運送会社、マスコミらで構成され、トラック運送事業に関わる諸問題を研究する「未来(あす)のトラック研究会」(座長=西村弘関西大学社会安全学部教授)の9回目の会議が1月10日、摂南大学で開催された。
     西村教授は前回までの会議内容を分析してまとめたものを発表。トラック輸送産業の現状について過当競争を指摘。その要因の一つとして規制緩和による事業者数の増加と価格競争を挙げ、現在の状況は規制緩和と一般的経済状況の組み合わせによるものとみるべき、と分析。


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     また、トラック産業の経済的地位が低下しているとし、経営改革の中でローコストなロジスティクスとしてトラック輸送が取り込まれ、コスト以下の運賃でも引き受けざるを得ない零細事業者の存在によって、正常利潤の獲得が厳しくなっていると指摘。その上で、「優勝劣敗を否定せず、弱肉強食を避ける」という観点から、零細事業者の増加を止めるため最低車両台数引き上げによる参入規制の強化、既存事業者の経営改善のため上限価格制運賃の導入(料金算定システム導入)、零細経営の共同事業化を促進するため事業更新制の導入、業界団体の役割強化を提唱した。
     出席者からは、「業界の使命感、国民全体の安全、社会貢献性を広く一般市民にPRしていく必要がある」といった声や「荷主責任を明確にするため、産業廃棄物運搬で排出事業者の責任をマニフェストで明確にし、記録を残すシステムが多層構造の歯止めにつながっていくのでは」といった意見が出された。

     
     
     
     

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