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物流ニュース
ヤマト運輸 EVトラックの実証実験をスタート
2013年3月28日
ヤマト運輸は3月1日、トヨタ自動車、日野自動車の3社で開発した小型電動(EV)トラックの発表と、環境負荷低減と集配送業務の効率化に向けた実証走行開始の共同記者発表会を開いた。
ヤマト運輸の芦原隆執行役員は「今回の実証走行でEVの有効性を確認したい」と述べ、グループで取り組む荷物の集配送に関連した各作業での環境問題に向けた活動「ネコロジー」の具体的なアクションと取り組みを説明。
今回、実証走行実験用に2台のEV車が作成されたが、開発ポイントは「超低床の荷台」。従来86cmの床の高さの荷台を約半分の44cmに改造し、女性でもワンステップで楽に乗り降りできる。
台車を荷台の縁に引っ掛けて直接ドッキングさせ、集配用コンテナごと台車に移動させることも可能。トラックからの荷出し作業が複数人で同時にできることから荷役時間が短縮され、芦原氏は「低床型の開発は女性ドライバーでも使いやすい車にしたいという思いもある」と話した。超低床の開発に関して日野自動車の遠藤真専務は「開発に2年弱かかった。エンジンが前にあるFF式なので、従来の位置にある部品をすべて一から並べ替えて配置しなければならなかった」と語った。
試験走行するEVトラックは時速60キロ制限のリミッターを搭載し、1日に20〜30キロを走行予定。エリアは都内・板橋地域と町田地域。1年間走行データを採り検証材料とする。「本来エンジン音がしないが、歩行者に車が近付いたことに気付いてもらえるよう若干の音がするように改造した」と、安全面でも配慮。
◎関連リンク→ ヤマト運輸株式会社この記事へのコメント
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