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    トラックドライバー甲子園 来年1月に開催決定

    2013年4月3日

     
     
     

     「トラックドライバーを誇れる職業に」。
     いま日本で1番熱い運送事業経営者らが集まっていると言われるDNA(DRIVER NEW DEAL ASSOCIATION)。全国から集まった会員事業者達が膨大な時間を掛けて議論を重ね、実現を目指してきた「トラックドライバー甲子園」が来年1月19日に東京・有楽町のよみうりホールで開催されることが決定した。
     「自分に関わる全ての人を幸せにしたい」と語り、DNA発足からひときわ熱い情熱を注いできた杉本竜彦理事長(セイワ輸送、千葉市若葉区)に話を聞いた。


    040301.jpg 「そもそも自分自身が運送業に魅力を感じていなかった」と語る杉本理事長が社長を務めるセイワ輸送は、先代の父親が昭和46年に設立。「たまに父の会社に行っても、整理整頓がされていない職場でドライバーの身なりや、態度も悪く、あいさつすらしてくれない。こういう人たちとは一緒に仕事をしたくない」と幼いながらも感じていたという。
     当然、「社会に出るときも会社を継ぐという選択肢はなかった」が、景気の悪化とともに、先代に請われる形で入社。そこで目にしたのは、幼い頃に見た光景と全く変わらない状況。そんな様子に、「お金目当てで働いている人ばかりだと思い込んでいた」。
     それでも父親が繰り返すのは「企業は人」という言葉。「当時の自分は、その意味をまったく理解できなかった」というが、転機は先代が病に倒れた時に訪れる。「多くの従業員が辞めていく中、残ってくれる人もいた。理由を聞くと、『社長にお世話になってきたから』という答え」。この時、「聞かされ続けた言葉の意味に気づき、考え方がガラッと変わった」。
     まずは、「『学ぶ』という意識が変わった」。それまでは、数字や経営学などの「理論」を中心に勉強していたが、「自分自身が人として成長しようと思うようになった」とし、目標を「父親みたいな『あの人のために頑張る』と思われるような経営者」に定めたという。
     さらに、「従業員やその家族、取引先など、関わる全ての人が幸せになるような会社にしようと考えるようになった。地域の子どもらから憧れられるような会社になる」という決意も。
     そんな同社長の行動が加速したのが、ウインローダー(東京都杉並区)の髙嶋民仁社長との出会い。「お互いに後継社長で、『トラック業界を、働いている人間が誇りを持てる業界にしたい』という同じ考えを持っていた」という。
     「大半が中小零細で経営者の高齢化も進んでいるいま、以前の自分も含めて、『継ぎたくない』という後継者も数多くいるだろう」とした上で、「自分が変われたように、前向きになる事業者を1社でも増やしていきたい」と語る。「そのためにも、『自分さえ、自社さえ良ければ』ではダメで、事業者同士が力を合わせ、上を目指していく必要がある」。
     同社長らの考えに賛同する経営者が集まり、想いを具現化したのが「トラックドライバー甲子園」だ。昨年6月にプレ開催として第0回を実施したが、きっかけとなったのは3.11だったという。「あの時、トラックは大活躍し、注目を浴びた。『当たり前に生活ができるのは、トラックがあるから』ということに、世間はもちろん、ドライバー自身にももっと気づいてほしい」という想いを強くしたという。
     現在は来年1月の開催を控え、内容を詰めている段階。チームごとのプレゼン、ドライバーによるパネルディスカッション、ドライバーの表彰などを検討しているという。「ぜひ、運送会社のトップやドライバーにお越しいただき、『中小でもこんな取り組みができるんだ』と分かってほしい」と呼び掛ける。
     さらに、荷主はもちろん、進路を考える高校生・大学生や、子どもらも来場対象に見据える。「たくさんの人に見てもらうことで、この業界で働く人たちに誇りを持ってもらえれば」と話す。
    【トラックドライバー甲子園とは】
     「トラックドライバー甲子園」では、参加企業のドライバーが5〜6人でチームを組み、自ら設定した目標に向かう過程やその成果について、プレゼン形式で発表。スポットを当てるのは、会社ではなく、あくまで「ドライバー」だ。
    040302.jpg第0回の模様
     ドラコンのような運転技術を競う「個人戦」ではなく、チームによる発表形式にした理由は、「育ってきた環境もそれぞれ違い、ドライバー1人ひとりが人生のドラマを持っている。目標に向かってチームワークを強める中で、コミュニケーションを深め、働く一人ひとりが認め合える会社になってほしい」という想いからだ。
     「半年間、設定した『高い高い』目標に取り組み、それをクリアしてもらう。なんとかすればクリアできるような『高い』目標ではダメ。周りから『それは無理だろう』と思われるような目標を設定してもらう」。
      たとえばセイワ輸送の場合、顧客アンケートの回収率を、現在の40%弱から、100%にすべく取り組んでいるという。「チームのメンバーだけが頑張っても達成できない。温度差がある中で、荷主も含めて、すべての人を巻き込むにはどうすれば良いかを考えなくてはならない」。
     そこには、「人とのコミュニケーション」が必要となる。「業界には『コミュニケーションが苦手だからドライバーになった』という人も多いが、基本的に、ドライバーはお客に物を届ける『サービス業』」と強調する。
    ◎関連リンク→ トラックドライバー甲子園(Facebook)

     
     
     
     
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