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    トラック購入かリースか「金融機関の信用」「リスクヘッジ」

    2013年5月13日

     
     
     

     先行き不透明な経済環境に対応すべく、リスクヘッジのために資産を持たない経営が存在感を高めている。トラック運送事業者ではトラックの購入が当たり前だったが、今ではリースも増えてきている。リースと購入のメリット、デメリットについて、それぞれ事業者の考え方を聞いた。
     創業時からトラックを購入してきたという埼玉県川越市の事業者は、「事務機器ならいざ知らず、商売道具のトラックをリースにするという考え方は理解できない」とし、「償却もままならないような経営なら会社を畳んだ方がいい」と指摘する。


     同社では増車する場合、トラックを購入すると帳簿上では資産に計上される。車種などによって額は違うが、毎年一定額を償却することになる。当然、償却分は利益と相殺される。利益の出し難い厳しい経営環境にある中での償却は、決して容易ではない。しかし、「償却ができるということは、それだけ会社にゆとりがあると見られる。金融機関の信用も違う」とする。
     一方、東京都江東区の事業者は、保有するすべてのトラックがリースだ。創業間もない頃は、「すべて購入していた」が、その後、リースに切り替えたという。
     理由は、金融機関の融資枠の確保と、資産計上するリスクヘッジのためだ。同社はトラックを購入する場合、金融機関から融資を受けるが、金融機関が同社に融資する枠には限りがある。
     例えば、トラックの購入でその枠を使い切ってしまえば、それ以上融資が受け難くなり、何かあった場合にたちまち経営は行き詰ってしまう。そのため、枠にある程度の余裕を持たしておかなければならない。そこでトラックをリースに切り替えたのだ。
     さらに、リースにすれば資産ではなくなるため帳簿上、資産計上が必要なくなり、毎月、経費として落としていける。資産でないので償却の必要もない。「購入するよりも、利益の出しやすい決算が可能になる」と指摘する。
     会社の信用という点でも、「リースは合法的なやり方なので、何も信用を失うことではない」とし、「むしろ、償却をして赤字決算を強いられる方が信用を失うことになるのではないか」と疑問を呈する。その上で、「目の前の荷物がどうなるかわからない現状で、数年先の利益を見込むのは難しい。数年間に渡って利益を奪う償却の存在は大きい。リスクを考えると、今の時代はリースの方が合っているのではないか」と話している。
     購入派、リース派それぞれに言い分はあるが、今では、会社の状況で購入とリースを使い分ける事業者も少なくないようだ。

     
     
     
     
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