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物流ニュース
富士物流博多物流センター 「AIルート最適化ツール」で配送時間とコストを削減
2023年2月17日
「2024年」が目前に迫る物流業界では、ドライバーの労務管理に加え、慢性的なドライバー不足や長時間労働が課題になっており、効率の良い配送ルートの計画が必要だと言われている。
富士電機ITソリューションの「AI-Stream QuickPlan」は、ベテラン配車マンに依存していた配送ルート計画をAIが最適化。「AIルート最適化ツール」で配送時間と配送コストを削減し、課題解決に寄与する。
同システムを活用している富士物流九州支社の吉岡支社長は導入の経緯について、「メーカー委託製品は、毎日、傭車を手配しているが、スポットでの配送が発生した際には帰社時間が読めないため、さらに追加の手配が必要だった」とし、「納品先から着時間の問い合わせが来た場合には、毎回ドライバーへの確認が必要で、事務処理が煩雑になっていた。これを解決するために導入した」と説明する。
導入効果について富士物流博多物流センターの久原章平課長は、「配車計画のシミュレーションで傭車台数を削減できた」と評価。また、「配送状況のリアルタイム可視化で納品時間を確認できるため、顧客満足の向上に繋がっている」という。
両氏は「QuickPlan」について、「物流業界における生産性向上やドライバーの労務軽減につながるソリューションとして今後も期待している」と語る。
「QuickPlan」の特徴は次の通り。
○1,000件の配送先でも、最短15秒で最適なルートを計画
配送先が日々異なる近距離・多配送のルート計画も瞬時に出力する。
○業務要件を考慮して巡回ルートを最適化
ドライバーの勤務時間や配送先の時間指定など、細かな業務要件に対応したルートを計画できる。
○出発地点や終点が異なる複数エリアにまたがる配送計画も一括で最適化
従来はエリアごとに立案していた配送計画も、複数エリアの一括処理ができるため、エリアに捉われない全体最適化したルート計画を作成できる。
○スマホアプリによる配送の進捗管理・作業の可視化
ドライバーに割り当てた配送計画は、スマホアプリで確認可能。到着・作業中・配送完了通知やコメントも送信できる。
○CO2排出量の予測・実績管理
ルート計画時の走行距離で、CO2排出量を予測。動態管理機能で、実走距離から実績CO2排出量も出力できる。
◎関連リンク→ AI-Stream QuickPlan
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