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    閑散路線ゆえの事故 「ノロノロ区間」で事故多発

    2013年9月10日

     
     
     

     関西〜九州間を走行するトラック運転者らに話を聞くと、選択対象となるルートは大まかに4種類。なかでも圧倒数を占めるのが「国道2号と山陽自動車道の併用」で、「全線を山陽道」「すべて無料の国道2号(バイパス)」と続く。一方、「アップダウンやカーブが多く距離的にも、燃費面も不利」という理由から、山陽道と並走する主要高速道であるものの敬遠されがちなのが中国自動車道。ところが最近、「会社の指示もあって利用する機会が増えている」と久留米ナンバーの大型ウイング車に乗るドライバー。事故が多発している高速道のリスクから、極端に交通量が少ない中国道へとルートを変更しているようだが、「閑散路線」が抱える特有の危険要素にも注意は必要だ。


     「交通量が少ないということは、休憩・仮眠のためのSAやPAにも余裕があるということ。山陽道では、そうはいかない」と、中国道下り線の大佐SAにトラックを止めていた長崎ナンバーのドライバー。「デジタコの数字を気にして下り坂ではブレーキを踏む回数が増えるけれど、運転のストレスは少ない。暇すぎて眠くなるくらいだ」という。
     尾張小牧ナンバーの大型ウイング車に乗るドライバーは「全線高速を認めている会社でなければ中国道は使えない。以前に勤めていた運送会社は高速料金を運行費として支給していたから、混み合うところだけを山陽道でかわし、あとは国道2号を走ることで高速代を浮かせていた」と明かす。また、「一般国道が並行して走る山陽道とは違い、中国道の場合は代替ルートが恐ろしく遠回りとなるため、時間指定が厳しい業務だと利用しづらい」(和泉ナンバーの大型ドライバー)との声もある。
     交通量が少なく、地形的な不利を除けばルート選択の面で一考に値すると思える中国道だが、交通量の割に大きな事故が多発しているのが気になる点。平成24年の1年間を見ても、兵庫県内の山陽道で起きた死亡事故が2件(加古川北〜姫路東で8月、赤穂〜備前で12月)だったのに対し、中国道(同県エリア)では6件が発生。隣接する岡山県内の中国道では死亡事故こそないものの、12件の人身事故が起きている。
     さらに注意したいのは物損事故で、高速道では珍しい「時速60km区間」として規制されている中国道・北房〜新見IC間の〝ノロノロ区間〟で、実に72件が発生。岡山県内では山陽道の山陽〜岡山IC間(96件)に次ぐワースト2となっているほか、同県内の中国道で起きた人身事故の4割以上が同区間に集中している。
     高速隊の関係者も「(時速60km以下という)速度規制が敷かれているには、それなりの理由があるということを意識してほしい」と指摘。アップダウンとカーブ、しかも半径の小さな急カーブが続き、交通量の少なさもあってか大型動物などが頻繁に道路へと顔を出すのも中国道の特徴。交通量が多いうえ、2倍以上のトンネルを抱える山陽道のリスクとは違った、閑散路線ゆえの危険も意識しておきたいところだ。

     
     
     
     
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