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物流ニュース
トラックドライバーの人助け 心温まるエピソードあふれ
2023年8月31日
ヤマト運輸のドライバーが、歩道の段差を乗り越えられずに困っていた車椅子ユーザーを助けて話題になったことは記憶に新しい。地場・長距離に関わらず、さまざまな場所を走行するトラックドライバーは、世間に知られていないだけで、日頃からこのような善行を行っている。トラックドライバー情報サイト「ブルル」の呼びかけに、ネット上にはドライバーからの心温まるエピソードがあふれた。
多数寄せられたのが、トラブルで停まっていた乗用車やトラックを助けたというケース。
▽「店舗配送中、バッテリー上がりの乗用車に遭遇。トラックに積んでいたモバイル電源のジャンプ機能でもダメだったので、後ろから押して助けた」
▽「片側1車線のバイパスで変に渋滞していたので、前を確認したら軽トラが故障。運転者があたふたしていたので、トラックを停めて走って行って、状況確認して後ろから軽トラを押して私のトラックの所まで避難させた」
▽「明け方に高速を走行していたら、居眠り運転の大型トラックがトンネル内で単独事故を起こし、積み荷から火が出ていたので、消火ホースで消した。その後、消防署から感謝状をもらった」
雪の日も同様のエピソードが。▽「雪道で路外に刺さっていたハイエースを引っ張った。 運転者がスコップで一生懸命に腹下を掘っているのが見えたから、声をかけて引っ張り出した。 その後、同僚の知り合いだったことが判明して大笑い」
▽「冬の山形で雪にハマって出られなくなっていた乗用車を助けた。そのままだと渋滞を起こすし、ちょうど良い長さのワイヤーがあったからけん引フックにつないで引っ張り出した。運転者からは『お礼に』とお金を渡されたが断った。お金がほしくてやったわけじゃないからね」
別のドライバーからは人命救助した話も。▽「個人経営の納品先へ行った時、店内が無人でおかしいなと思いながら荷下ろしの準備をしていたらうめき声が聞こえた。周辺を探すと、店主が商品を持ったまま倒れていた。意識はあったものの、受け答えがおかしく、ろれつが回らないので脳梗塞を疑い、救急車を呼ぼうとしたが、近くに病院があったので、自家用車を借りて連れて行った」。「その後、近所の方に家族へ連絡してもらい、自分は商品を下ろして次の配送先へ。帰庫すると、店主の奥様からお礼の連絡があり、肺水腫による高熱で倒れていたとのことだった。幸い命に別状はなく、しばらく入院されたが今は復帰されている」
ほかにもさまざまな話が。「人(助け)ではないが、コンビニ配送をしていたときに迷い犬がいて保護した」「田舎道のど真ん中に大きな亀がいたので、草むらに避難させた。一旦通り過ぎた乗用車も戻ってきてくれて、亀の避難場所をどこにするか一緒に考えた」など、動物に関するエピソードも。亀を助けたドライバーは「竜宮城への招待券はまだ届きません」と締め括った。
日々の運行でさまざまな出来事に遭遇するドライバー職。時間通りに荷物を届けることはもちろん重要だが、それ以上に大切なこともあるはず。皆一様に「見返りを求めてやったわけではない」と口にするが、善い行いをしたドライバーには、何か還元できる仕組みがあってもいいのかもしれない。
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僕もある
雪道でハマってしまって動けない車をラッシングとかベルト使って出してあげたの
他の人達が渋滞するぐらいなら、出してあげて正解かなと思うね
そう大した道具無いけど、引っ張るだけは簡単だからね
他の人の事思うと無料でオッケーですね
高速パーキングで止めれない場合ネクスコに電話してあげた方が良い
みんなで毎回やろう!
広げろ増やせ作れ!
休憩施設たりない!
なんてぇ日だぁ!
トラックドライバーって、いい奴が多いのよ。見た目が多少いかつかったりしても。
長いこと運送会社に勤めたが本当にそう思う。
普段公道のお荷物として、迷惑かけまくってるんだから、そのくらい役立って当然。
路駐トラックやバスは、その場で撮影して10分待ってまた撮影してトラック協会と地元警察に即通報してます。
プロボックスなど営業マンよりまともだと思っている
正直もう路上の事故車や故障車を見慣れすぎて
邪魔だから端っこ寄せとくかくらいの感情しか沸いてこない
慣れって怖いね