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    なごの浦運送・中川社長 流入規制延期に働きかけ

    2013年12月9日

     
     
     

     三重県への流入規制の延期が決まった。事実上の「凍結」だ。「私たちがパブリックコメントを知ったのは、締め切り1週間前だった」と語るのは、なごの浦運送(鈴鹿市)の中川五彰社長。「凍結」へ真っ先に動いたのも中川社長だった。
     「関係者からファクスが届いたのがお盆の季節。お盆が明けてからパブリックコメントの存在に気がついた」という同社長。同時に「何かおかしい」と思い、流入規制の中身をよく調べてみることにした。行政側が慌ただしく動いていると感じたからだ。


     「知り合いの協同組合へ行き、みんなでコメントを出そうと提案。有志として140社のコメントをまとめた」。特に、おかしいと思ったのが「県内ではすでに環境基準をクリアしていること。これでは、規制を導入する意味がない。しかも、このまま規制を通過させてしまうと、平成27年度の更なる規制強化につながってしまう」という危機感を覚えた。
     「現在では『環境のために』というと、どんなことでも通過してしまう。しっかりと中身を見て確認しなければならない。行政から出たものを鵜呑みにしてはダメ。本当かどうかを自分で確かめるべき」とも話す。
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     「やはり、重要なのはスピードとやる気。ウチのスタッフが頑張って、内容を4日間で調べ上げた。県の担当者よりも理解しているぐらいだ」と笑う中川社長。「協同組合で話をしたときも、最初は『何をやってもムダ』と、あきらめている人もいた。しかし、結果はこの通り。やってよかった」という。
     同社長らの「最初の一歩」がなければ、延期になることはなかっただろう。「なによりも、諦めない心」が重要という中川社長の言葉が重い。

     
     
     
     

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