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物流ニュース
燃料費削減 血のにじむ経営努力
2014年1月20日
デジタコを導入してエコドライブを励行し、燃料費を削減させるという事業者は少なくないが、事業者によっては得意先の自家スタンドで給油したり、販売店を競争させて燃料価格を抑えるなど様々な工夫をしているところもある。
「今はできるだけ得意先で荷物を下ろし、そこで燃料を入れるようにしている。販売店で入れるより1、2円高いが、移動距離を考えれば安く上がる」と話す車両30台で事業展開する関西の運送事業者。自家スタンドを保有している得意先と自社のトラックが給油できるように契約を交わしているという。
その社長によると、「得意先から距離にして20キロ離れた販売店へ給油しに行くと、行くだけで燃料は5L必要になる。仮に1L120円として600円の経費がかかる計算になり、10回では6000円。30台の台数では18万円かかる」と説明し、「トータルで考えるとコスト削減になる。目に見えにくいお金であるが大きい」と話す。
燃料販売会社を競争させて、仕入れ価格を抑えようとするところもある。長距離も走る大阪府のある運送会社では月間1万7000円を使うが、3件の燃料販売会社と取引している。他社の燃料価格を材料に値下げ交渉をするところは少なくないが、同社では燃料価格が一番高いところは使わないようにしているという。
燃料価格の一番高いところは従業員に指示し、使用量を徐々に減らしていったり、数か月間使用をゼロにしてしまうという。すると、一番高い燃料価格であった販売店は燃料価格を下げてくるという。また、そうすることで別の販売店の燃料価格が一番高くなるが、再び同様に使用を制限していき、仕入れコストを下げていっているのだという。
同社社長は、「使ってもらいたいから販売店も単価を下げてくる。こちらも血のにじむ経営努力をしている。販売店もぎりぎりの経営努力をしてもらいたい」と話していた。この記事へのコメント
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