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物流ニュース
OSオート 第1整備工場が稼働、完全内製化へ着々と
2023年10月25日
自動車・トラックの買い取り・販売や車両整備事業などを手掛けるOSオート(岡田利生社長、岡山市中区)が新築工事を進めていた第1整備工場が完成し、8月17日から営業を開始している。これまでは同区江並にある整備工場(敷地400坪、建て坪100坪)で対応してきたが、大型車用のピットは1レーン(乗用車2レーン)しかなく、近年の受注増によって手狭になっていた。
今回の完成で江並の施設は第2整備工場とし、指定工場の業務も第1整備工場が手掛ける。また、同区江崎に置いていた本社機能も新拠点に移すとともに、旧本社地はキャンピングカーなどを扱うレンタカー事業部として再編した。
新整備工場は同区桑野に確保した680坪に、床面積200坪の整備棟を建設。大型車ピット3レーンと乗用車2レーン、車検レーンを配置。3つある大型レーンはそれぞれフロア、2柱、3柱のタイプの異なるリフトを備えており、エンジンの載せ替えなどに対応するために天井クレーンも設置した。
また、パイプを通して各レーンにオイル類を流すための油脂庫を整備。夏場でも快適な職場環境を整えるため、1基に2つの吹き出し口がある大型のスポットクーラー3基を導入しているほか、汚れた作業服を自宅で洗う煩わしさを解消するため、乾燥機なども置いた洗濯コーナーを確保。整備工場の2階には休憩ルームや、シャワー室なども用意した。
一方、2階建て延べ床面積72坪の事務所棟の南側部分は、全面ガラス張りで明るい仕上がり。窓越しに見える高さ6mの内壁にはカラフルなホールドが取り付けられ、気軽にボルダリングが体験できる遊び心も採り入れた。天井にはオートビレイが備えられ、ハーネスを付けて初心者でも安全に楽しめる。「話題づくりの一つ。マットも本格仕様で、壁はプロによるデザイン。競技用として使えるレベルに仕上がっている」と岡田社長。
同社は一般貨物運送の岡田商運(岡田好美社長、同区)のグループ会社だが、業務全体の半分近くが外部からの受注となっており、およそ300台ある親会社のトラックの整備の一部をディーラーに委託する状態になっている。そうした現状も踏まえ、「将来的には(岡田商運の)全車両の整備を内製化できるようにしたい」(同)と話している。
◎関連リンク→ 株式会社OSオート
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