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    高まる運管者の価値 独学では合格難しく・・・

    2014年4月28日

     
     
     

     「合格させる試験」から「厳選させる資格」へと移行した運行管理者資格制度。行政処分の基準や、車両台数5台未満についての義務化によって、運管者の存在価値はますます重要になっている。運行管理者の高齢化も進んでおり、運送事業者の運行管理者の確保が課題となりそうだ。
     愛知県内にある運送会社の社長は、「先日も公共の宿舎を借りて、運管者養成の合宿を行った。運管試験は、ドラコンの学科試験と重複する部分があるので対策を立てやすい」と話す。「1回目の試験に関しては会社が全額負担している。2回目からは自己負担になるが、合格すれば一部バックしたり、別途手当もつけている」とし、費用の面や資格取得後の退職などの懸念材料はあるが、先行投資として割り切るしかないようだ。


     同県内の他の事業者の担当者は、「当社は以前から運管試験の対策として社内講習をしてきたが、合格率が急激に落ち込んだ現状では、独学で勉強するのは厳しい」と分析する。「資格は個人のものになるので、金銭面で補助はしていない。ただ、社内講習などでしっかりサポートしていきたい」と話す。
     岐阜県内で運管者などを指導する自動車学校の担当者は、「当校の講習はト協の助成金の対象外にもかかわらず、当初は定員50人だったところ、申し込みの数が上回り、結局70人まで枠を広げた」とコメント。「開催日が、土日を含んでいたことを割り引いても、予想外の人数だった。試験の難度が上がったことを如実に表しているのかもしれない」と話す。現在は、大手宅配事業者のグループ会社も運管者の講座を開設している。以前の合格率から考えると、業務をこなしながら、独学で合格を目指す道は困難と言えるかもしれない。
     「最近、試験が厳しくなっているにもかかわらず、勉強もせずに試験を受けるドライバーが多くなった」という中部地方の運送事業者。「勉強しても不合格になるというのに…」という同事業者では毎回、決まった人数のドライバーに運管試験を受けさせているという。「運管者を必要最低限しかそろえていない場合、ひどい目に遭うからね。引き抜きもあるし、いつ辞めるかもわからない時代だから」と説明する。
     運行管理者センターの「運行管理者試験の実態及び動向に関する調査」(平成21年)によると、「運行管理者(有資格者)の年齢構成は40代を中心(全体の30%)に50代、30代と続く。平均年齢は、トラックで48.3歳」となっている。また、「運行管理者の過不足について、『十分足りており、将来的にも心配していない』という回答が全体の4割弱(37.8%)で、残りの約6割については将来において量的あるいは質的な不安を抱えている」という。
     試験を受けさせる理由では、「運管者の退職や高齢化により不足することへの対応」「安全運転や環境配慮に関する社員の意識向上」が二本柱となっており、次いで「運行管理者は何人いてもよい」となっている。

     
     
     
     

    この記事へのコメント

     
    1. 匿名 says:

      申し訳ないですが、合格率から見ても仕事しながら独学ができると思いますし、とれというなら会社がそういう時間を作ってあげるべきかと思います。

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