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物流ニュース
長い付き合いも「カネ次第」
2014年4月22日
「たくさんトラックがいて、自前でインタンクを作っているような大きな運送会社は別だろうが、うちのように市中のスタンドで軽油を注ぐ零細事業者の購入価格はリッター当たり130円を超えている」(2月末時点)と、建設資材などを扱う岡山市内の運送社長。同時期のインタンク価格が110円台前半という事業者もいることを考えると、これだけでも大きなハンディだ。
「いまはスタンド給油のカードもクレジット系のタイプに変更させられている」と話すのは、同じく岡山で食品などを配送する運送社長。「仮に1日でも支払いが遅れれば、次の日にはカード利用がストップになってしまう。同業者のなかには『満タンでなければお断り』と給油を拒否されたケースもあると聞くから、どこも大変みたいだ」とこぼす。
冷蔵・冷凍車がメーンの広島市の事業者も「長年の付き合いなんか関係ないという感じだ」と苦笑い。荷主からの運賃の入金が少し伸びたことで過日、「燃料代の支払いを5日ほどズラしてもらいたい」と打診した。取引開始から初めての〝わがまま〟だったというが、その数日後に民間の信用調査会社から連絡が入ったという。
「調査員は『(依頼に)心当たりがあるでしょう?』とトボけていたが、しつこく追及しているうちに(燃料業者が依頼したことが)素振りでわかった」と社長。「ファクス1枚で次々と価格を変えて平気なくせに、こちらが相談すれば第三者に調べさせる有り様。日ごろの付き合いや長年の信用など、まったく無意味だと痛感した」と不満げだ。この記事へのコメント
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