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    女性ドライバーの需要 増える一方難しい一面も

    2014年5月7日

     
     
     

     昔と比べて増加してきた女性ドライバー。男性社会と言われるトラック運送のなかで、女性が働くことの難しさは、ある程度は簡単に想像できる。「ドライバーにあこがれていた」「給料面」など、トラックドライバーをめざした理由はさまざまだ。女性スタッフによる引っ越し作業だけでなく「女性ドライバーを求める仕事も増えている」という。
     「昔からトラックドライバーをやっている」という滋賀県の運送会社に勤める女性ドライバー。「きっかけはクルマが好きで、いい給与だったこと。最初は家族に反対された」という。愛知県で大型トラックに乗務する女性ドライバーも「家族に反対された。認めてもらうのに3年ほどかかった。一番反対したのが父親。19歳の娘がトラックに乗ることがだめだったのだろう」という。


     「自分の仕事を一人でできるかが、女性でトラックドライバーになれるかどうかの分かれ目」というのは、京都市内の運送会社に勤める女性ドライバー。「誰かがやってくれると思っている人は続かない。与えられた仕事をきっちりする。基本的なことだが、ここをクリアできない人も多い」と指摘する。
     愛知県内の運送事業者は「女性を雇わないというのは差別ではなく、女性が運べる荷物と、そうでないものがある。女性ドライバーを仕事に出して、使えなければ困るのはお客さん」という。別の運送事業者は「仕事を覚えても、すぐに辞めてしまう。何人か試しに雇ったが全員すぐに辞めた」という声もある。
     「確かに女性ドライバーが増えたが、それでも困ることは多い」という愛知県内で働く女性ドライバー。ほとんどの女性ドライバーに共通する悩みが「トイレ」だという。「男性と違って、この問題が大きい」と、口をそろえる。
     それでも、「トラックドライバーとして働けて幸せ。少しでも長く働いていたい」という意見や「周囲の人すべてに感謝したい。周囲のサポートがなければ続けていけなかった」という声もあった。「(ドライバーを)女性にして欲しいという依頼が多くなっている。また、宅配などでも女性宅には女性ドライバーで、という動きもある。今後、女性ドライバーを業界に浸透させていくアイデアやインフラ整備が必要になるかもしれない」というのは、中部地方の派遣業者。ドライバー不足が顕著になっているだけに、「女性ドライバー」を特効薬にすることができるか期待もあるようだ。

     
     
     
     

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