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物流ニュース
滋ト協が全面協力 県議会議員が1日乗車体験
2023年12月26日
議員が運送現場を体験――。滋賀県議会議員の目片信悟氏(写真中央)は11月1日、トラックの助手席に乗り込み、トラックドライバーの仕事を実際に体験した。
これは、目片氏の「物流業界が抱える2024年問題などの様々な課題を解決させるにあたり、実際に現場を自らしっかりと見た上で、意見を出し行動を起こしたい」という申し出に対し、滋賀県トラック協会(甲斐切稔会長)が全面的に協力して実現したもの。松田直樹副会長(同右)が社長を務める松田商事(湖南市)が車両を提供した。
当日は、梅本善樹さん(31歳、同左)が運転する10トン平車に同乗した目片氏。午前6時に同社で車両点検・乗務前点呼を実施したのち、6時半に出発。京都府久世郡久御山町の現場での荷下ろし作業、大阪府茨木市での積み込み作業、愛知県海部郡飛島村での荷下ろし作業、同半田市での積み込み作業を終え、午後5時ごろに無事に同社に帰社した。
乗務体験を終えた目片氏は、「現場を見させていただいて、実際にドライバーさんとお話もできてとてもよかった。今日は順調に運行できたようだが、ひとつの場所での作業が遅れると、そこから先の目的地の作業に支障をきたすという話を聞き、実際に2時間待たされることもあるなどと聞くと、労働環境の改善には小手先だけでは厳しいと感じた」と率直な感想を述べ、「運送事業者さんの経営の安定や人材確保のためにも、これからも意見交換をして、我々のやるべき事を進めていかないといけない。運送業界の皆さんは知恵を出して頑張っていただいている。その中で我々は何ができるのか考え、しっかりと政策をお届けできるよう頑張っていきたい」と力強く語った。
梅本さんからは、「10年間ずっとトラックに乗ってきて、これからも続けていくと思うが、私の後の者が同じように働き続けることができるよう、ドライバーの働く環境がより良くなるよう改善してもらえれば嬉しい」との意見が聞かれた。そして松田社長は、「運送業界の経営環境はもう限界まできている。現場を少しでもわかっていただけることで、今後もお力を貸していただけたら。いろんなところに向けて発信してもらえればうれしい」と期待を込めて話した。
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