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    コスト管理 「効率化」「増大」「カット」それぞれに悩み

    2014年5月14日

     
     
     

     コスト管理は、どの業界でも重要なことで、小さなコスト管理の積み重ねが、のちのち大きくなっていく。運送会社では、どのようなコスト管理が大切なのだろうか。
     全ト協の「経営改善対策ガイドブック」には、「輸送の効率化とは、同じ量の業務に対し所要時間の短縮や費用の低減を行ったり、車両1台当たりの輸送量の向上などを図り、運賃収入の増加やコスト削減を実現する方策を指す。ドライバーや車両などの経営資源を有効に活用することが重要」とある。愛知県の運送会社幹部は「運送事業者数社が集まって、新しい輸送システムを開発した」というが、これも「輸送効率化」の一環だった。


     同幹部は「昔からコンピューターを使って仕事をデータ化するのが好きだった」という。「どのようにすれば6社の輸送を理想に近づけることができるか、知恵を絞った。待機時間を少なくし、最善の共配をめざす…とは言っても各社いろいろ意見が出るので、簡単にはいかなかった」と、苦労の末に完成した。
     中部地方の引越専業者の幹部は「コスト増大」に悩んでいる。新入社員のほとんどが「普通免許」しか持っていないためだ。「当然、中型車を運転することができない。そのため、ある程度の負担をして中型免許の取得を勧めているが、なかなか難しい」と頭を悩ませた結果、「普通免許でも乗務できる特注のトラックを作ることにしたが、大幅なコスト増大だ」と苦笑する。
     また、「大震災の際、被災地までの輸送を依頼された。その仕事はこなしたのだが、いざ運賃の話になったとき、『ボランティアでやりますよ』と言いたかったのだが、こちらは中小・零細の身。経営のことを考えると、とても言えなかった」という中部地方の運送事業者。「かかったコストを考えると、相応の運賃をもらわなくては…。そんなことを考えなくてもいい規模の運送会社ならよかったのだが…」と漏らす。
     「あまりにもコストカットを進めすぎると、ドライバーが離れていく。さらに、Gマーク認証やISO認証を取ろうとすると、『あれだけコストカットしておいて、こんな必要ないものを取るのか』ということになってしまう」というのは、愛知県の運送事業者。「細かいことを言われるのが嫌いなドライバーは少なくない。いちいち指図されたくないと、数人のドライバーが辞めた。その際、『社長の見栄だけのISOにカネをかけるくせに』とも言われた」と、当時を振り返る。

     
     
     
     

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