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物流ニュース
ニチレイグループ 年末社長記者会見
2023年12月18日
ニチレイ(大櫛顕也社長=写真左、東京都中央区)は12月12日、ニチレイフーズ(竹永雅彦社長、同)、ニチレイフレッシュ(田邉弥社長、同)、ニチレイロジグループ本社(梅澤一彦社長=同右、東京都千代田区)のグループ3社とともに年末社長記者会見を行った。
はじめに、大櫛社長は「世界的な食料需要の増加に加え、為替変動、動燃料費や包装資材の高騰、不安定な世界情勢などを背景に原材料価格が上昇。また、トラックドライバーの長時間労働規制が強化される2024年問題により、物流費が高騰している」
「こうした中、全社挙げての効率化、合理化、原材料の見直しなど、できる限りのコスト削減に取組んできましたが、自助努力だけではコスト増を吸収できなくなったため、2024年3月から家庭用商品、4月から業務用商品の価格改定を行う」と話した。
中期経営計画「Compass Rose 2024」では、サステナビリティ経営の加速を掲げており、素材調達から生産、販売、流通加工、物流までサプライチェーン全体の機能を担う同グループにとって、調達や環境は優先度を上げて対応する課題としている。
グループの低温輸配送・低温保管などを担っているニチレイロジグループ本社の梅澤社長は「国内の物流ネットワーク事業では、新設のTC3拠点の安定稼働に加え、猛暑が長く続いたため、アイスクリームなど季節商材の荷動きが好調に推移した」
「地域保管事業においては、大都市圏を中心に保管貨物の在庫量が高水準で推移した」とし、「利益面では、エネルギーコスト高騰の影響を電力及び燃料サーチャージの収受により軽減するとともに、業務効率化を推進し増益となった」とした。
2024年問題への対応として準備を進めている次世代輸配送システム「SULS(サルス)」の展開について、昨年度までは東名関での拠点間輸送を中心としていたが、本年6月には運行路線を九州まで拡大したほか、取引先の生産工場や物流センターにも導入された。
◎関連リンク→ 株式会社ニチレイ
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