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    荷主も知って欲しい 物流業界の「厳しさ」

    2014年6月16日

     
     
     

     愛知県内の運送会社社長は「人材不足を補うには、当たり前のことだが労働環境を良くすること」と指摘する。「労働環境の悪化の一因として、荷主の過度な要望に応えなければならないということがある。運送事業者は厳しい条件を受け入れざるを得ない。結果として、それがドライバーの労働条件を悪化させていく。当然、人材は集まらない。しかし、荷主が現場について勉強すれば変わる。実際、うちの会社と取引している荷主は現場のことを勉強したことで理解を深め、無茶な要望をすることはなくなった。その結果、ドライバーが会社に戻ってくる時間が30分短縮した」という。


     また、現場の勉強をすることは荷主にもメリットがあるとも指摘する。「現場の厳しさを理解すれば、安全運行の順守などにつながる。それによって、事故は減少して品質を保つことができ、無駄なコストの削減になる」と話す。「荷主が現場のことを勉強し、運送事業者とコミュニケーションを取ることが物流業界全体の向上に結びつく。現場のことを勉強する荷主がもっと増えてほしい」と同社長。「パートナーシップ」からは、ほど遠い現状であることを示している。

     
     
     
     

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