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物流ニュース
「グリーン経営認証」 多様なメリット 事故25.9%減
2024年4月1日
交通エコロジー・モビリティ財団(東京都千代田区)は、運送事業者の環境改善に向けた取り組みを支援する「グリーン経営認証」の普及を推進している。
グリーン経営業務室の福澤一夫室長は、「グリーン経営の柱はエコドライブ・点検整備・廃棄物の適正処理で、その成果は確実に現れる」と説明。「トラック運送業での認証取得効果は全国平均で、燃費が3.1%向上、事故は25.9%削減、故障も20.9%削減となっており、これを10年間維持すれば、経費の節約額は累積で約1年分の燃料費に匹敵する」という。
倉庫、港湾運送事業者では、取得2年後のCO2排出原単位は普通倉庫で3.6%、冷蔵倉庫で3.4%、港湾運送では取扱いトン数あたりで5.9%、取扱コンテナ数量あたりで11%改善されていたという。
さらに、認証取得事業者は、「職場モラル・士気の向上」「顧客からの評価の向上」「交通事故件数の減少」「リーダー層の人材育成」など、「いろいろなメリットを感じられていることが分かっている」という。
2003年10月から開始された「グリーン経営認証制度」は、2023年で満20年を迎えた。これまで10年継続して認証登録した事業所に永年登録事業所表彰を行ってきたが、20年継続した事業所への表彰も始まっている。
新規登録もコンスタントにあり、今年1月のトラック運送事業者の累計は2610社・4966事業所、倉庫業は累計161社・573事業所となった。なお、全国の認証登録事業所のトラック保有台数は13万5831台。
福澤室長は、「企業の社会的な責任である環境保全に単に取り組むのではなく、制度を活用することで企業をより強くしていただければ」としている。
◎関連リンク→ 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団
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