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物流ニュース
利点豊富なグリーン経営認証 燃費は3.1%向上
2025年5月8日
交通エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)が認証機関となり、環境保全に関する一定の取り組みを行っている事業者に対して認証・登録を行う「グリーン経営認証」。
運輸事業者に特化しているのが特徴で、2025年1月末現在の登録事業所数は、トラック4836、バス233、タクシー298、倉庫563、港湾運送67、内航海運29、旅客船8。トラック運送事業者の認証取得数は群を抜いている。
同財団グリーン経営業務室の平野洋喜室長は、「取得2年後の平均燃費は3.1%向上、1年目の走行距離あたりの事故件数は25.9%、故障件数は20.9%減少と効果が出ている」と話す。
認証を取得した運送会社各社からは「燃費向上や事故・故障の減少だけでなく、社内の環境意識の高まりや取引上の優遇、人材育成などさまざまなメリットを感じている」などの声があがっているという。
同財団では年間30回ほど、全国の運輸局やト協の主催で講習会を開催。制度や認証取得によるメリット、優遇措置、申請書の書き方などを説明している。同室長は、「主に新規取得事業者さんを対象としているが、すでに取得済みの事業者さんが、担当者交代などで当認証について改めて知るために参加するケースもある」とし、「講習会終了後に、具体的な相談を行う事業者の方もいる」と話す。
同室長は、「運輸事業に特化した当認証は、業種に合わせた具体的な取り組み項目を設定している。当認証取得を目標に立てることで、環境保全活動を行ううえでやるべきことが明確になってくるはず」と強調。さらに、「国交省推奨の認証制度であり、グリーン購入法にも対応しており信頼性は高い。認証を取得することでロゴマークの使用が可能となり、CSRの見える化が実現する。環境保全活動にとどまらず、企業のアピールポイントとしても有効」と訴える。
2003年にスタートし、2023年で20年を迎えた同認証。認証登録を20年継続した事業所には、環境保全への継続的な取り組みに敬意を表した「永年登録事業所表彰」が贈られる。現在、500以上の事業所が登録20年を経過し、永年表彰として事業所名の公表や記念品の送付を実施。新ステッカーの使用も可能になるという。
◎関連リンク→ 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団
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